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知って満足するな、行ってはじめて身につく

学びを聞くだけにせず、すぐに行動に移すのが本当の誠実さ

子路は、孔子門下の中でも特に行動力に富み、忠義に厚く、実直な人物として知られている。
そんな子路は、孔子から何かを教わると、それをすぐに実行しようと努めた。
そして、すでに教わったことがまだ自分の行動にできていないときには、新たなことを学ぶのを「恐れた」という。

それは、教えを聞いてもそれを実践しないのでは、学びに対して誠実でないと考えていたからである。
知識は頭にとどめるだけでなく、行動によって初めて意味を持つ。
学びとは蓄積ではなく、日々の実践によって自分の血肉になる――子路の姿は、孔子の教育に最も忠実に応じた姿の一つである。


原文とふりがな付き引用

子路(しろ)は聞(き)くこと有(あ)りて、未(いま)だ之(これ)を行(おこな)うこと能(あた)わざれば、
唯(ただ)だ聞(き)くあらんことを恐(おそ)る。

実行できていないのに、次の教えを求めること――
それこそ、学びに対する不誠実である。


注釈

  • 子路(しろ)…孔子の高弟の一人。本名は仲由(ちゅうゆう)。行動派で勇猛、実直な性格。
  • 聞くこと有りて…先生の教えを受ける、学ぶ。
  • 之を行うこと能わざれば…まだ実践できていない状態。
  • 唯だ聞くあらんことを恐る…教えだけを受けて、それを行わないことを恥ずかしく思い、恐れる姿勢。

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