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正しき者を上に立てよ ― 人は誠実な者にこそ従う

人を導くには、まずその上に立つ人物が誠実であり、正しいことが重要である。
正直でまっすぐな者を登用し、歪んだ者の上に置くならば、人々は自然とその人に従い、秩序も生まれる。
反対に、誠実さを欠く者や私利私欲に走る者を上に立て、まっとうな者をその下に置けば、誰も心から従おうとはしない。
組織や社会の健全さは、人を選ぶ基準にすべてがかかっている。

「直(なお)きを挙(あ)げて、諸(これ)を枉(ま)がれるに錯(お)けば、則(すなわ)ち民(たみ)服(ふく)せん。枉れるを挙げて、諸を直きに錯けば、則ち民服せざらん」

人を動かしたければ、まず人を見る目を持て。信を得るのは、地位ではなく、徳と才にほかならない。


※注:

  • 「哀公」…魯の君主。孔子はたびたび諫言をしたが、その多くは用いられなかった。
  • 「直き者」…正直で人格がある者。
  • 「枉れる者」…歪んだ性質や私利私欲の強い者。
  • 「錯く」…配属する、置く。あるいは入れ替えるの意。
  • 「民服す」…民が心から従うこと。
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