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自らが正しくなければ、誰も従わない

孟子は、人に何かを行わせたいのであれば、まず自分がその「道」を体現しなければならないと説いた。
たとえ最も身近な存在である妻や子どもでさえも、自らが道を外れていれば、その影響は届かない。

言葉だけで人を動かそうとしても、それが自分の生き方と一致していなければ、説得力はなく、真の信頼も得られない。
「使う者が道を知らなければ、使われる者も動かない」――孟子のこの言葉は、リーダーシップの本質を鋭く突いている。

家庭でも組織でも、真に人の心を動かすのは、言葉ではなく、身をもって示す姿勢である。
だからこそ、「道を行う」とは、自分の行動そのものであり、言行一致の力こそが人を導く鍵となる。


引用(ふりがな付き)

「孟子(もうし)曰(いわ)く、身(み)、道(みち)を行(おこな)わざれば、妻子(さいし)にも行(おこな)われず。人(ひと)を使(つか)うに道(みち)を以(も)ってせざれば、妻子(さいし)にも行(おこな)わるること能(あた)わず」


注釈

  • 身、道を行わざれば…自分自身が正しい道義に従って生きていなければ。
  • 妻子にも行われず…最も近くにいる者でさえ、従うことはない。
  • 使うに道を以てせざれば…人を導くときに、正しい方法・道理によらなければ。
  • 行わるること能わず…相手を行動させることはできない。言葉も行為も虚しくなる。

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