経費を消費したときの仕訳処理

経費を消費した際、直接経費と間接経費に分けて処理します。

• 直接経費: 仕掛品勘定で処理。
• 間接経費: 製造間接費勘定で処理。

1. 外注加工賃を現金で支払った場合（直接経費）

条件

• 外注加工賃: 1,000円
• 支払方法: 現金

仕訳

借方: 仕掛品             1,000円（直接経費として処理）
貸方: 現金               1,000円

借方		貸方
仕掛品	1,000	現金	1,000

2. 工場建物の減価償却費を計上する場合（間接経費）

条件

• 年間減価償却費: 1,200円
• 月割り計算:

当月分の減価償却費=1,200 ÷ 12 = 100 円

仕訳

借方: 製造間接費         100円（間接経費として処理）
貸方: 減価償却累計額     100円

借方		貸方
製造間接費	100	減価償却累計額	100

3. 材料棚卸減耗費を計上する場合（間接経費）

条件

材料棚卸減耗費: 300円

仕訳

借方: 製造間接費         300円（間接経費として処理）
貸方: 材料               300円

借方		貸方
製造間接費	300	材料	300

仕訳まとめ

取引内容	仕訳
(1) 外注加工賃の支払	借方: 仕掛品 1,000円 / 貸方: 現金 1,000円
(2) 工場建物の減価償却費	借方: 製造間接費 100円 / 貸方: 減価償却累計額 100円
(3) 材料棚卸減耗費の計上	借方: 製造間接費 300円 / 貸方: 材料 300円

ポイント

1. 直接経費: 特定の製品に直接関係する費用は仕掛品勘定で処理。
2. 間接経費: 工場全体の製造活動にかかる費用は製造間接費勘定で処理。
3. 減価償却費や棚卸減耗費の計上は、計算が必要な場合が多いため注意が必要です。