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工場会計を独立させた場合の仕訳


例1: 材料の購入

  • 内容:
    • 本社が材料1,000円を掛けで購入し、工場の材料倉庫に受け入れた。
  • 仕訳:
本社側仕訳
借: 工場勘定1,000円
貸: 買掛金1,000円
工場側仕訳
借: 材料1,000円
貸: 本社勘定1,000円

例2: 材料の消費

  • 内容:
    • 工場で材料800円を消費(直接材料600円、間接材料200円)。
  • 仕訳:
工場側仕訳
借: 仕掛品(直接材料)600円
借: 製造間接費(間接材料)200円
貸: 材料800円

(本社側には影響なし)


例3: 製品の完成

  • 内容:
    • 工場で製品1,200円が完成し、倉庫に納入。
  • 仕訳:
工場側仕訳
借: 製品1,200円
貸: 仕掛品1,200円

(本社側には影響なし)


例4: 製品の販売

  • 内容:
    • 本社が製品(原価1,200円)を1,500円で販売し、代金は掛けとした。
  • 仕訳:
本社側仕訳
借: 売掛金1,500円
貸: 売上1,500円
借: 売上原価1,200円
貸: 工場勘定1,200円
工場側仕訳
借: 本社勘定1,200円
貸: 製品1,200円

工場会計と本社会計の関係

  • 工場側では製造に関する会計処理が行われ、本社側では販売や調整に関する仕訳が記録されます。
  • 工場勘定と本社勘定を通じて、両者間の取引が明確に対応付けられます。

ポイント

  1. 工場勘定と本社勘定を用いることで、本社と工場の取引を明確化。
  2. 本社は販売、調達、全社的な管理を担い、工場は製造原価の詳細管理を行う。
  3. 双方の仕訳が対応しているため、全社的な財務諸表に統合する際に整合性が保たれる。

工場会計を独立させることで、製造原価の詳細な管理が可能になる一方、仕訳が複雑化するため正確な記帳が求められます。

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