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内なる喜びに目覚める者、真の自由に至る


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■引用原文(日本語訳)

内に幸福あり、内に楽しみあり、内に光明あるヨーギンは、
ブラフマンと一体化し、ブラフマンにおける涅槃に達する。
(第5章 第24節)


■逐語訳

内に幸福を見出し、
内に楽しみを味わい、
内に輝きを見いだすヨーギンは、
ブラフマンと一つになり、
ブラフマンの境地(涅槃)に到達する。


■用語解説

  • ヨーギン:ヨーガの修行者。心を統一し、真理を追求する人。
  • 内に幸福あり:外部の物や状況ではなく、自分の内面に平和や満足を見いだすこと。
  • 内に光明あり:智慧や真理に目覚めた内的な認識。
  • ブラフマン:宇宙の根本原理・究極的存在。個我(アートマン)と一体とされる。
  • 涅槃(ニルヴァーナ):煩悩や執着を超えた完全な解脱・安らぎの境地。

■全体の現代語訳(まとめ)

外にあるものではなく、自分の内面にこそ幸福・楽しみ・光を見いだす修行者は、
宇宙の根源であるブラフマンと一つになり、究極の安らぎである涅槃に達する。


■解釈と現代的意義

この節は、「本当の幸福や安らぎは外にあるのではなく、自分の内にある」と教えています。
現代社会は外部の刺激、モノ、評価、結果に喜びを求めがちですが、ギーターはそれらが一時的であることを指摘します。
むしろ、静かな心の中にこそ、持続する喜びと智慧の光がある、と説いています。
「内に光がある」という言葉は、外部に頼らず、自分の中に価値と指針を見出すことの象徴でもあります。


■ビジネスにおける解釈と適用

観点適用のポイント
価値観の確立他人の承認や外的成功に依存せず、自分の中に判断軸を持つこと。
自己満足と充足成果主義に偏らず、内発的動機(理念・使命)を重視する。
レジリエンス(回復力)外部の変化に影響されず、心の静けさを保てるメンタリティ。
リーダーの資質チームや部下に対し、自分自身が内面の安定と信念を体現する存在となる。

■心得まとめ

「外に光を求めるな、内に光を見よ」
一時の評価や報酬に満足を求めるのではなく、
心の奥にある静かな喜びと真理に耳を傾けること。
内に幸福がある者は、
環境や他者に左右されず、
安らぎと誇りをもって歩み続けることができる。
その人は、結果として真の自由と一体性に至る。

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