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無限なる顕現の、その一端


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■原文(日本語訳)

「私の神的な示現には限りがない。だが、私は示現の多様性の若干の例を述べたのである。」
(第10章 第40節)


■逐語訳(一文ずつ)

  • nāsti anto mama divyānāṁ vibhūtīnām
     → 私の神的な顕現(ヴィブーティ、神の栄光)には、終わり(限界)は存在しない。
  • etat tu uddēśataḥ proktam vibhūteḥ vistaraḥ mayā
     → しかし、このような多様なる顕現の広がりを、私は要点(概略)として述べたのに過ぎない。

■用語解説

  • divyānām(神的な):神聖で超越的な性質を持つ。
  • vibhūtī(ヴィブーティ):神の顕現、栄光、力の発露。個別的に現れた神性の象徴。
  • antaḥ(終わり):限界、終局。
  • uddēśataḥ(要点として):要約的に、概略的に。
  • vistaraḥ(広がり):多様性、展開、詳細さ。

■全体の現代語訳(まとめ)

「私の神聖な顕現には限りがない。しかし、私はその広がりの一部を、要点として述べただけである。」


■解釈と現代的意義

この節は、これまで述べてきた“神の顕現”(ヴィブーティ)の列挙がごく一部であることを示しています。
つまり、神の力・性質・存在の多様性は人智では測りきれない“無限”であり、今までの語りはほんの触りに過ぎないということです。

現代的に言えばこれは、

  • 「見えている世界は、真理の一部分に過ぎない」
  • 「本質や可能性は、言葉や現象に収まりきらない」
    という、謙虚な認識と想像力の必要性を語っています。

■ビジネスにおける解釈と適用

観点ビジネスへの応用例
顕現の無限性製品やサービス、価値のあり方は常に変化・進化しうる。自社の強みも未発見の可能性が含まれている。
要約は一端に過ぎない会議や報告書、KPIなどの「数字や言葉」で表されるものは氷山の一角。背後の文脈や潜在価値を見逃さないこと。
想像力と謙虚さチームや他者、社会全体の中にある“まだ見ぬ力”を尊重し、学び続ける姿勢を持つ。

■心得まとめ

「今見えていることは、すべての一端にすぎない」

世界の構造も、
人の能力も、
組織の可能性も、
今語られたことはその触りでしかない。

謙虚に学び、可能性を信じ、探求を止めぬこと。
それが、無限なる顕現とともに生きる道である。


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