人材は「見極め・育成・定着」の段階で組織する（派遣→契約→正社員）

※2025年5月20日現在

組織における人材配置は、単なる雇用形態の選択ではない。目的は、信頼できる人材を見極め、育成し、定着させることであり、そのためには段階的な関係構築が有効である。

まずは1日派遣。短期間での業務参加を通じて、その人物の仕事ぶり、姿勢、周囲との関係性を実地で確認する機会となる。

履歴書や面接では見えない本質が、現場では自然と表出する。表面的なスキルよりも、誠実さや柔軟性、成長意欲といった資質を見極める場である。

期間バイトで契約する。

次に契約社員として一定期間の就業を通じて、責任のある仕事を任せ、組織文化への適応力や継続性を観察する。ここで育成の機会を与え、互いに信頼を築いていく。短期的な労働力ではなく、中長期の戦力としての意識を育てる段階である。

最終的に正社員として迎え入れることで、双方に覚悟と責任が生まれる。このプロセスを経ることで、ただ雇うのではなく「共に働く人」を見つけることができる。

人材は資源ではない。未来の仲間であり、組織の一部である。段階的な選抜と関係構築は、失敗を防ぐ仕組みであると同時に、真に人を活かす経営のあり方である。