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古典は人の心を養い、行いを正す土台となる

孔子が日頃から熱心に語ったのは、詩(し)・書(しょ)・礼(れい)――すなわち、
**詩経(しきょう)**によって感情を豊かにし、**書経(しょきょう)**によって歴史から学び、**礼(れい)**によって実践的な徳を養うことだった。
これらは単なる知識の対象ではなく、「生きる知恵」として、孔子自身が深く敬い、日々語り伝えていた。
人の心と行動を整える根本は、古典に宿る普遍の教えの中にある。
変化の激しい現代においても、それは人としての核を形づくる道しるべとなる。


原文・ふりがな付き引用

子(し)の雅(つね)に言(い)う所(ところ)は、詩(し)、書(しょ)、執礼(しゅうれい)、皆(みな)雅(つね)に言うなり。


注釈

  • 詩(し) … 『詩経』。感情の表現・人間関係・礼節などを詩として伝えた中国最古の詩集。
  • 書(しょ) … 『書経』。古代中国の歴史書で、統治や道徳に関する記録が含まれている。
  • 執礼(しゅうれい) … 礼を実践し、儀式や日常の行動に落とし込むこと。礼は行動としての徳の表現。
  • 雅に言う … 常に語る、繰り返し重んじて話すという意味。孔子が日常的に取り上げていた主題。
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