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信愛は滅びず、誠実なる者は必ず救われる


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■引用原文(日本語訳)

「速やかに彼は敬虔な人となり、永遠の寂静に達する。アルジュナよ、確信せよ。私の信者は滅びることがない。」
(第9章 第31節)


■逐語訳

「速やかにその人は義なる者(敬虔な人)となり、永遠の平安(寂静)に到達する。アルジュナよ、確信をもて。私を信じる者が滅びることは決してない。」


■用語解説

  • 敬虔な人(dharmātmā):義(ダルマ)にかなった行いをする人、誠実な信者。
  • 永遠の寂静(śāśvataṁ śāntim):「永遠なる平安・寂静」。精神的な安定・悟りの境地を意味する。
  • 私の信者(me bhaktaḥ):「私(神)に対して信愛を持つ者」。
  • 滅びることがない(na praṇaśyati):完全な滅び(堕落・破滅)が訪れることはない。

■全体の現代語訳(まとめ)

たとえ罪深い過去を持つ者であっても、真に私を信じる者は、速やかに徳を持つ人となり、心の平安に至る。アルジュナよ、はっきりと知れ、私を信じる者が決して破滅することはない。


■解釈と現代的意義

この節は、人間の“信”がもつ力と変容のスピードを示しています。信愛による変化は遅くなく、速やかに内面の平安と人格の高まりに導くとされます。

また、「滅びない」とは、単なる物理的生存ではなく、精神的・魂的な持続と救済の保証を意味します。信じて歩む者は、どんな過去でも新たな人生に生き直すことができるのです。


■ビジネスにおける解釈と適用

観点適用例
再起を支援する文化過去の過ちを正し、真摯に行動し始めた社員には、信頼とチャンスを与えるべき。彼らはすぐに成果や信用を回復できる可能性がある。
心の拠り所を持つ力経営判断や困難な局面でも、信念・信愛をもつ者は倒れない。「信じるものがある」ことで迷いに強くなれる。
希望と確信のマネジメント部下や仲間に「あなたは大丈夫だ」「滅びない」と伝えることは、彼らの変化と成功の後押しになる。

■心得まとめ

「信じる者は、速やかに善き人となり、必ず平安に至る」
たとえ今がどれほどの苦境や非難の中にあっても、信念を持ち直せば、その人は変わる。そして滅びることはない。

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