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目標の本質④!目標の変更

目標設定における一般的な誤解について深掘りするこのテキストでは、多くの人が情勢の変化に応じて容易に目標を変更しようとするが、これが組織や個人の成長を阻害する危険性を指摘しています。

客観的な状況の変化に基づく目標の見直しは必要ですが、主観的な理由からの変更は避けるべきであると強調しています。

この考え方は、実績を正確に評価し、真の問題点を明らかにするために不可欠です。

目次

目標の変更

情勢の変化という言い訳

目標は情勢の変化に応じて変える必要がある」というような、アイマイな表現をとっている人が大部分である。

これが間違った行動を人びとにとらせることになる。

情勢の変化とは何を意味するかが不明確なのだ。だから、不手際による目標と実績の差が大きくなると、これまで情勢の変化であると拡大解釈して、目標を変更し、実績に近づけてしまう。

こうした考え方は間違っている。

主観情勢ではいけない

目標は客観情勢に基づいてたてられるのであって、主観情勢に基づいてたてられるのではない。だから、客観情勢が変わったなら、目標もすみやかに変えなければいけない。根拠が変わったのだから、目標も変わるのが当然である。

しかし、主観情勢と目標とは関係ない。

目標と無関係な主観情勢が変わったからといって、目標を変えるのは明らかにおかしい。主観情勢のために、実績がどれほど目標とはなれようと、目標を実績に近づけるのは間違いである。

そのようなことをして達成率をあげてみても、実績の絶対額が上がるわけではない。かえって真実の姿がわからなくなるだけである。

目標と実績の差が重要

つまり、問題というのは、目標と実績との差の中にある。この差が大きければ大きいほど問題の大きいことを、われわれに教えてくれるものなのである。

その差を小さくして、問題を過小評価させてしまう危険があるからだ。危険な事態を覆いかくして、安易感を生ませるものこそ、不用意な目標の修正なのだ。

目標変更に対する正しい態度は、客観情勢の変化には、これに応じてすみやかに変更し、主観条件の変化によって変えていけない、ということである。

しかし、現実には、客観情勢の変化に応じて目標を変えようとせず、主観条件の変化にはすみやかに対応して目標を変える、ということがあまりにも多すぎるのである。

まとめ

目標設定のプロセスにおいて、情勢の変化を理由に頻繁に目標を変更するのは問題があると指摘されています。目標は客観情勢に基づいて設定されるべきで、主観情勢の変化によって調整されるべきではありません。このような不適切な目標の変更は、実績の絶対額を向上させるのではなく、問題を過小評価し、真実から目をそらす結果となります。正しいアプローチは、客観情勢の変化に応じて迅速に目標を見直す一方で、主観的な理由による変更は避けることです。しかし、現実では逆のアプローチが取られがちで、これが組織にとってのリスクとなっているのです。

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