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家族を思う心が人の根となる

親を思い、兄弟を大切にする心を持つ者は、自然と目上の人にも敬意を払う。そうした人は無用に反抗することもなく、社会の秩序を乱すこともない。
根がしっかりと張った木がまっすぐ育つように、人としての根本が整っていれば、どんな分野においても大きく成長していける。
家族を思う心――それこそが、他者を思いやる「仁」の原点である。

「其(そ)の人となりや孝弟(こうてい)にして、上(かみ)を犯(おか)すを好(この)む者は鮮(すく)なし。上を犯すを好まずして、乱(みだ)れを作(な)すを好む者は未(いま)だ之(これ)有(あ)らざるなり。君子(くんし)は本(もと)を務(つと)む。本立(た)ちて道(みち)生(しょう)ず。孝弟なる者は、其(それ)仁(じん)の本(もと)たるか」

親への孝、兄弟との和。そこからすべてが始まる。身近な人を大切にすることが、真の人間性を育む第一歩となる。


※注:

  • 「孝弟(こうてい)」…親への孝行と兄弟姉妹との仲の良さ。
  • 「仁(じん)」…人を思いやる最高の徳。孔子が理想とした人格の核心。
  • 「本(もと)」…物事の根本・基礎。
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