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一体化のまなざしが、永遠のつながりを生む


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■引用原文(日本語訳)

私を一切のうちに認め、一切を私のうちに見る人にとって、
私は失われることなく、また、私にとって、彼は失われることがない。
―『バガヴァッド・ギーター』第6章 第30節


■逐語訳(一文ずつ)

  • 私(神)を一切の存在の中に見る者、
  • 一切の存在を私(神)のうちに見る者、
  • その人にとって私は常に存在し、
  • 私にとっても彼は決して失われない。

■用語解説

  • 私(マーム):ここでの「私」はクリシュナ神、あるいは宇宙原理(ブラフマン)を指す。
  • 一切のうちに私を認め(マーム・パシャヤティ・サルヴァトラ):森羅万象の中に神を観るという「遍在的神観」。
  • 私のうちに一切を見る(サルヴァン・チャ・マイ・パシャヤティ):自己(神)の中に世界すべてがあるという「内在的神観」。
  • 失われることなく(ナ・プラナシャミ):見失うことなく、断絶せず、常につながっている状態。霊的永続性。

■全体の現代語訳(まとめ)

あらゆるものの中に私(神)を認め、
また私の中にすべてを見る人に対して、
私は決して見失われず、
その人もまた私にとって、常に共にある存在である。


■解釈と現代的意義

この節は、神(あるいは宇宙的存在)と人との究極の合一を語っています。
目に見える一切に神の本質を見る者は、分離ではなく「つながり」の中に生きている。
この「つながり」は、信仰、実践、直観によって築かれ、神聖と常に共にある生き方へと導きます。

またこれは宗教的文脈に限らず、「万物とつながって生きる」人間の理想像とも言えます。


■ビジネスにおける解釈と適用

観点解釈と応用例
顧客理解顧客の立場に深く共感し、その中に自社の使命(神=本質)を見る姿勢が信頼と継続を生む。
ミッションの共有「ビジョンの中に皆を見、皆の中にビジョンを見出す」ことで、組織の一体感と価値創造が加速する。
ブランディングブランドと顧客が相互に「共にある」という意識があれば、ファンは離れず、ブランドも顧客を忘れない。
永続的関係一時の利益ではなく「永遠のつながり」を重視することで、リピート顧客や共創パートナーが育つ。

■心得まとめ

「見るまなざしが、つながりを創る」

どこにいても誰といても、
神聖なるもの、尊い価値が宿っていると見よ。
そして自分の中に、すべての人や事象の意味を見出せ。

そうすれば、あなたは誰とも、どんな場とも、
永遠に失われることのない関係で結ばれる。


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