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威を保ち、誠を尽くし、誤りを恐れず改める

人の上に立つ者は、落ち着きと重みがなければ人を導く威厳が保てない。軽薄な振る舞いをしていては、誰もその背を追おうとはしない。
学び続ける姿勢を持ちつつも、柔軟で偏らず、かたくなにならぬように心がけるべきである。
まごころと信義を大切にし、ただ自分に都合のよい者だけを友とするのではなく、むしろ自分より優れた者と交わることが望ましい。
そして、自らに過ちがあったと気づいたなら、それを素直に認め、恐れずに改めること。それこそが本当の成長である。

「君子(くんし)、重(おも)からざれば則(すなわ)ち威(い)あらず。学(まな)べば則ち固(かたくな)ならず。忠信(ちゅうしん)を主(しゅ)とし、己(おのれ)に如(し)かざる者(もの)を友(とも)とする無(な)かれ。過(あやま)ちては則ち改(あらた)むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ」

真のリーダーとは、威厳を備えつつも謙虚であり、誠実を貫き、自らの過ちを恐れずに正すことのできる者である。


※注:

  • 「君子」…人格と教養を備えた理想的人物。
  • 「重」…態度や人柄に落ち着きや厚みがあること。
  • 「忠信」…真心と誠実。
  • 「己に如かざる者」…自分より劣った人、という意味。
  • 「改むるに憚ること勿かれ」…間違いを恥じたり恐れたりせず、素直に改めよ。
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