目標はその通りにいかないからこそ、役に立つ。
目標とは、達成したい結果である。その通りに進むことが理想だが、現実では計画通りに進むことはまれである。
だからといって、目標が達成されないから意味がないと考えるのは誤りである。むしろ、目標を持たなければ、企業経営の難しい舵取りをすることなどできない。
目標と実績の差は、外部環境がどの程度自社に影響を与えたかを測る指標である。言い換えれば、当初の予測と実際の結果のズレを知ることで、どれだけ環境を見誤っていたのかを明らかにする役割を持つ。
見込み違いが分かってこそ、適切な修正が可能となり、より正しい経営判断ができる。
したがって、目標はその通りにいかないから無駄なのではなく、その通りにいかないからこそ、次の正しい行動を導き出すために不可欠なものであることを理解しなければならない。
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