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資金運用計画を狂わせる要因は何か

目次

本質的に動く勘定科目

資金運用計画において、勘定科目がさまざまな要因で変動しているように見えますが、実際に本質的に動く科目はわずか四つに過ぎません。それは以下の通りです。

  1. 経常利益
  2. 受取手形
  3. 売掛金
  4. 棚卸資産

これら四つの科目が、計画表における本質的な変動要因となります。

それ以外の科目については、社長の方針次第でコントロールが可能です。

経常利益

経常利益は事業経営において最も重要な項目であり、経営者がその達成に全力を注ぐべきものです。

この利益が資金運用計画の各項目を基本的に決定づけます。利益を上げなければ、資金運用も資金繰りも成り立たないため、経常利益がすべての基盤となるのです。

受取手形、売掛金、棚卸資産

  • 受取手形
    • 相手次第のように思われがちですが、一定の範囲でコントロールする余地があります。
  • 売掛金
    • 回収を徹底することで、残高を減らすことが可能です。適切な管理が求められます。
  • 棚卸資産
    • 在庫管理の方法次第で、適正な水準を維持することができます。

これら三つの項目は、経常利益の有無にかかわらず、適切に管理することで改善できる領域です。

社長の指導力と社員の行動の重要性

これら四つの数字は、社長の指導力と社員の行動によって決定されます。

一方、それ以外の数字については、経営者と経理担当者の連携によってコントロールが可能です。これにより、事業の成果を左右する重要な要素と、それを補完する管理領域が明確に分かれます。

バランスシートの本質

バランスシートは事業活動の結果として表れるものですが、それは単なる受動的な結果ではありません。

むしろ、「人々の意思と行動によって意図的につくり上げられる」ものです。

社長をはじめとする全社員の行動が資金運用そのものを形成し、その活動の積み重ねがバランスシートの数字に反映されます。

結論

資金運用計画を成功させるためには、本質的に動く四つの科目に焦点を当てる必要があります。それを効果的に管理することで、資金計画を狂わせる要因を最小限に抑えることが可能です。

また、全社的な意識改革を行い、バランスシートを戦略的に活用することで、事業経営の基盤を強化することができます。

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