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真理との出会いは、何度でも魂を喜ばせる


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■引用原文(日本語訳)

「王よ、クリシュナとアルジュナとの、この稀有で聖なる対話を想起するごとに、私は繰り返し歓喜する。」
(バガヴァッド・ギーター 第18章 第76節)


■逐語訳

  • 王よ(ラージャン)、
  • クリシュナとアルジュナとの(クリシュナ・アルジュナヨホ)、
  • この稀有で神聖な対話(サムヴァーダム・アドブタム・プニャム)を、
  • 思い起こすたびに(スマルティ・スマルティヤー)、
  • 私は何度でも喜びに満たされる(ムーダー・ムーダム・チャ・ラブハミ)。

■用語解説

  • アドブタム(稀有):驚くほど希少で貴重なもの。
  • プニャム(聖なる):徳や功徳をもたらす清らかなもの。
  • スマルティ(想起):記憶として思い起こすこと。単なる記憶ではなく、魂での再体験。
  • ムーダ(歓喜):心が満ちてあふれるような純粋な喜び。

■全体の現代語訳(まとめ)

「王よ、私はクリシュナとアルジュナのあの稀有で聖なる対話を思い出すたびに、
何度でも、心の底から歓喜があふれてくるのです。」


■解釈と現代的意義

この節は、サンジャヤの深い感動と精神的喜びを語ったものです。

ここで注目すべきは、「何度思い出しても歓喜する」という点です。
これは、本物の体験は繰り返しても色あせないという普遍の真理を教えてくれます。

  • 知識としての情報ではなく、魂を震わせる体験は、
     何度反芻しても新たな喜びと意味を生む

この節は、ギーターという教えがただの教訓ではなく、
人を変える生きた「霊的体験」であることを証言しています。


■ビジネスにおける解釈と適用

観点実務での適用例
原点回帰の力自分の使命やビジョン、初心を思い返すことで、新たなエネルギーが湧いてくる。
心震える経験を持つこと真剣に向き合ったプロジェクト、出会い、対話などは、繰り返し心の糧となる。
内なる感動の活用プレゼンや提案でも、知識ではなく「心から語れる経験」は人を動かす。
ストーリーテリング経験に基づく語りが、チームや顧客の心に響く。数字より、体験に力がある。

■心得まとめ

「魂に触れた言葉は、何度思い出しても力になる」

サンジャヤは、あの聖なる対話を記憶するたびに喜びに包まれる。
それは、彼の魂が本物の真理に触れたから。

私たちもまた――
日々の中で得た「心が震える瞬間」を、大切に記憶しよう。
それは、困難な時の**灯火(ともしび)**となる。


次節(第77節)では、その「驚異的なヴィジョン」にも触れながら、サンジャヤの感動がさらに深まっていく様子が描かれます。

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