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売上原価を売上原価勘定で算定する場合

「売上原価を売上原価勘定で算定する場合」では、決算整理において新たに売上原価勘定を設け、以下の手順で売上原価を計算します。

目次

処理の流れ

期首商品棚卸高の振替

期首商品棚卸高を繰越商品(資産)から売上原価(費用)に振り替えます。

仕訳: 借方: 売上原価 100円 貸方: 繰越商品 100円

借方貸方
売上原価100繰越商品100

当期商品仕入高の振替

当期商品仕入高を仕入(費用)から売上原価(費用)に振り替えます。

仕訳: 借方: 売上原価 1,000円 貸方: 仕入 1,000円

借方貸方
売上原価1,000仕入1,000

期末商品棚卸高の振替

期末商品棚卸高を売上原価(費用)から繰越商品(資産)に振り替えます。

仕訳: 借方: 繰越商品 200円 貸方: 売上原価 200円

借方貸方
繰越商品200売上原価200

売上原価の計算

  • 売上原価勘定で集計された金額が、当期の売上原価になります。
  • 計算式:
  • 売上原価 = 期首商品棚卸高 + 当期商品仕入高 – 期末商品棚卸高
  • 具体例:
    • 期首商品棚卸高: 100円当期商品仕入高: 1,000円期末商品棚卸高: 200円
  • 売上原価 = 100 + 1,000 – 200 = 900 円

仕訳の流れ

日付借方貸方金額
決算日売上原価繰越商品100円
決算日売上原価仕入1,000円
決算日繰越商品売上原価200円

売上原価勘定の記入例

日付摘要借方金額貸方金額残高
決算日繰越商品100円100円
決算日仕入1,000円1,100円
決算日繰越商品200円900円

ポイント

  1. 売上原価勘定での計算により、収益に対応する費用(売上原価)が明確になります。
  2. 「繰越商品」は期末時点での在庫金額として、次期に繰り越されます。
  3. 貸借一致の確認を忘れずに行いましょう。

これにより、売上原価勘定での売上原価の算定が完了します!

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