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争いを恐れず、正しく用いよ

争いは、ただ避けるべきものとして否定してはならない。
世に生き、他と関わる以上、意見の違いや利害の対立は避け得ぬものである。
むしろ、正しく用いられた争いは、進歩と真理の契機となる。

沈黙が美徳とされる場においても、不正に黙して従えば、それは卑屈でしかない。
誠実に異を唱え、正しきを通す争いには、気骨と真心が宿る。
ただし、争うにあたっては、理を忘れず、怒りに支配されてはならぬ。

争いは道を開く手段であって、破壊の目的ではない。
己を押しつけるためではなく、より良き解を求めるためにこそあるべし。

○私一己の意見としては、争いは決して絶対に排斥すべきものでなく、処世の上にも甚だ必要のものであろうかと信ずる 渋沢 栄一. 論語と算盤 (角川ソフィア文庫) (p. 20). (Function). Kindle Edition. 

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