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Column10のコアバリューを浸透させ、ゴーイングコンサーンを目指す三嶋商事株式会社

この記事でわかること

大阪を中心に専門卸として病医院その他施設への治療食・介護食の納入を行ってきた三嶋商事は、拡大する一途の医療・介護市場において約40年間、安定した経営を続けています。

売上は右肩上がりですが、それだけに忙しさを嫌う従業員たちの離職率の高さに悩まされてきました。

その解決策として着手したのが「経営理念」の策定でした。

人の命をつなぐ医療の現場に、「食」という立場から関与することの意味を知り、自ら顧客のため努力しようとする人財を得たいとの思いから、「地域医療に貢献できる企業になる」との理念を定めたのです。

朝礼で発表し、額にまで入れて明確に示したこの経営理念は、当時の社員たちからは黙殺されてしまいました。

しかし三嶋社長は諦めず、さらに

  • ●理念を求める人財像にまで噛み砕き、「10のコアバリュー」をまとめる
  • ●理念、及びコアバリューを解説する「カルチャーブック」を作成・配布する
  • ●人事評価においては、「コアバリュー」が実践されたエピソードを提出させる
  • ●提出されたエピソードは「カルチャーブック」に掲載し、社内外で共有
  • ●優れたエピソードは中期経営計画発表会において表彰する
  • ●採用時にも、リクルートページに「カルチャーブック」を掲載し、読んで共感した者のみ応募してほしいと敢えてハードルを設ける

等、様々な工夫を行い、時間と費用をかけ、理念の浸透に努めていきました。

離職率の低下、人財ミスマッチの解消という成果を得たほか、CIの実施や新商品開発、ネット通販スタートといった新しい取り組みにも社員・インターンの提案を積極的に採用しており、社風もより好ましい方向へ改革されてきたそうです。

10のコアバリュー

①サプライズ・感動・喜び

②1つのチームを目指す会社はファミリー、みんなで助け合う

③自己管理できる人間、成長・学び・?を追求する

④カスタマーサービスをより良く

⑤確かな情報を届けるために積極的に知識(ナレッジ)を身につける

⑥変化を受入れ、変化(改善)をする創造的な発想推進

⑦意欲的(マインド)なコミュニケーションを率先する

⑧環境・会社・自分をキレイに、自慢できる会社をつくる

⑨感謝の気持ちを忘れず謙虚であれ

⑩すべての取引先を大切にする取引先あっての会社

【経営理念策定のポイント】

◇理念を策定するだけでなく、コアバリューまで細かく噛み砕く

◇経営理念を採用ステップや人事評価制度にリンクさせ、自ずと浸透していく仕組みをつくる

CompanyProfile三嶋商事株式会社所在地……大阪府堺市中区深井水池町3178資本金……1000万円従業員数…34名https://www.mishimas.com/

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