MENU

経費の分類について

経費とは、製造原価のうち材料費と労務費以外の原価を指します。さまざまな種類が存在し、製品製造に必要なコストとして重要な役割を果たします。

目次

1. 主な経費の種類

経費項目説明
外注加工賃製品の加工の一部を外部業者に依頼した場合に支払う加工賃。部品のメッキ加工賃など
特許権使用料他者の特許を使用して製品を製造する場合に支払う特許権の使用料。特許技術を用いた製品製造のライセンス料
減価償却費工場建物や製造機械にかかる減価償却費。工場建物の減価償却費、機械装置の減価償却費
水道光熱費工場で発生した電気代、ガス代、水道代。工場の電力費、ガス代、水道代
その他の経費賃借料、保険料、修繕費、租税公課(固定資産税)、旅費交通費、材料棚卸減耗費、福利施設負担額など。社員食堂の運営費、工場の修繕費など

2. 経費の分類

経費は、ある製品にいくらかかったかが明確かどうか(製品との関連)に基づいて、次の2つに分類されます。

(1) 直接経費

特定の製品に直接関連し、その製品にいくらかかったかが明確な経費のことです。

外注加工賃: 特定の部品加工費。

特許権使用料: 特定の製品製造に必要な特許料。

(2) 間接経費

特定の製品に直接関連付けることができず、工場全体の運営に必要な経費です。

:

減価償却費: 工場建物や製造設備の減価償却費。

水道光熱費: 工場全体で使用される電気代や水道代。

福利施設負担額: 工場全体の福利厚生施設運営費。

3. 経費の分類まとめ表

分類基準分類名具体例
製品との関連直接経費外注加工賃、特許権使用料
間接経費減価償却費、水道光熱費、福利施設負担額、旅費交通費など

4. ポイント

  1. 直接経費は、特定の製品に直接ひも付けられるため、その製品の仕掛品として計上されます。
  2. 間接経費は、特定の製品に直接関連付けられないため、製造間接費として計上されます。

正確な分類と計上が、製品の原価管理やコスト削減において重要です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次