未分類– category –
-
【2-70】 欲望と満足の境地
◆第2章 第70節による心得 ●原文引用 「海に水が流れこむ時、海は満たされつつも不動の状態を保つ。同様に、あらゆる欲望が彼の中に入るが、彼は寂静(じゃくじょう)に達する。欲望を求める者はそれに達しない。」(第2章 第70節) ●逐語訳 海に水が流れこ... -
【2-69】 聖者の視点と俗世の反転
◆第2章 第69節による心得 ●原文引用 「万物の夜において、自己を制する聖者は目覚める。万物が目覚める時、それは見つつある聖者の夜である。」(第2章 第69節) ●逐語訳 万物の夜において:世の人々が無意識に眠っている(価値を見出せない)時に、 自己... -
【2-66〜2-68】 専心なき者の迷妄と制御の力
◆第2章 第66節による心得 ●原文引用 「専心(せんしん)しない人には知性はなく、専心しない人には瞑想(修習)はない。瞑想しない人には寂静(じゃくじょう)はない。寂静でない者に、どうして幸福があろうか。」(第2章 第66節) ●逐語訳 専心しない人に... -
【2-64〜2-65】 愛憎を離れた制御と平安
◆第2章 第64節による心得 ●原文引用 「愛憎(あいぞう)を離れた、自己の支配下にある感官により対象に向いつつ、自己を制した人は平安に達する。」(第2章 第64節) ●逐語訳 愛憎を離れた:好ましい・嫌だという感情の偏りを手放し、 自己の支配下にある... -
【2-62〜2-63】 執着の連鎖と破滅への道
◆第2章 第62節による心得 ●原文引用 「人が感官の対象を思う時、それらに対する執着が彼に生ずる。執着から欲望が生じ、欲望から怒りが生ずる。」(第2章 第62節) ●逐語訳 感官の対象を思う時:五感で得た外界の快楽や魅力に心が向くと、 執着が生ずる:... -
【2-58〜2-61】 感官の制御と内なる集中
◆第2章 第58節による心得 ●原文引用 「亀が頭や手足をすべて収めるように、感官の対象から感官をすべて収める時、その人の智慧は確立している。」(第2章 第58節) ●逐語訳 亀がすべてを収めるように:カメが危険を察知して手足や頭を甲羅に引っ込めるよう... -
【2-55】 真の叡知者とは何か
◆第2章 第55節による心得 ●原文引用 「アルジュナよ、意にあるすべての欲望を捨て、自ら自己においてのみ満足する時、その人は智慧が確立したと言われる。」(第2章 第55節) ●逐語訳 アルジュナよ:アルジュナに向けた呼びかけ。 意にあるすべての欲望を... -
【2-56〜2-57】 感情・愛着・反応に支配されない境地
◆第2章 第56節による心得 ●原文引用 「不幸において悩まず、幸福を切望することなく、愛執(あいしゅう)、恐怖、怒りを離れた人は、叡知が確立した聖者と言われる。」(第2章 第56節) ●逐語訳 不幸において悩まず:不運なことがあっても心が乱れない。 ... -
求めずして成す──無事こそ最大の功績、無怨こそ最高の徳
『菜根譚』より 1. 原文: 處世不必邀功,無過便是功。與人不求感德,無怨便是德。 2. 書き下し文: 世に処するに、必ずしも功(こう)を邀(もと)めざれ。過(あやま)ち無きは、すなわち是れ功なり。人と与(とも)にするに、徳(とく)に感ずることを... -
語らずして信を得る──与える者こそ、最も豊かな人
以下に、『老子』第八十一章「顯質(けんしつ)」の章句 「信言不美、美言不信…聖人之道、爲而不爭」 について、ご指定の構成に基づいて詳細に整理しました。これが『老子』の最終章であり、老子の思想の結びとも言える深い教えが凝縮されています。 1. 原...