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和やかな心と謙虚な姿勢が、人を遠ざけない
節操を重んじ、義を貫く人ほど、ともすれば他人の言動に厳しくなりがちである。そのような人は、心の中から打ち解ける「和衷」の姿勢を持つことで、他人との衝突や怒りの争いを避けることができる。 また、名声や功績を強く求める人は、その志が高じて、知... -
信念・見地・決断──三つの軸で己を守る
人生には、逆風や嵐のように困難が襲いかかるときがある。そのときに必要なのは、大地にしっかりと脚を踏みしめるような「強い信念」である。 一方、華やかな花が咲き誇り、美しい柳が風に揺れるように、魅惑的なものや誘惑に囲まれるときもある。そのよう... -
人を使うにも、付き合うにも「選び」が必要
人を用いるときには、あまりにも厳しく冷たい態度をとってはならない。そうした扱いを受ければ、真面目で努力を惜しまない人こそが心を閉ざし、やがて離れてしまう。つまり、厳しさの度が過ぎれば、有能な人材を失うことになるのだ。 また、友人との交際に... -
穏やかな心が、幸福を呼び寄せる
性格がせっかちで、心が粗雑な人は、焦りや雑念に振り回され、どんなこともうまく成し遂げることができない。反対に、心が和らぎ、気持ちが静かで落ち着いている人には、自然と良き出来事が寄ってくる。 心が整っていれば、判断は的確になり、行動には余裕... -
評判に流されず、自ら見極める目を持て
他人の悪い評判を聞いたとき、すぐにその人物を嫌うべきではない。それは単に、誰かが私怨や怒りをぶつけたくて流した讒言かもしれない。 また、良い評判を聞いたときも、すぐにその人物を信頼して近づくのは危険である。もしかすると、それは利を求める者... -
寛さは幸いを呼び、こせこせは福を逃す
仁ある人――すなわち思いやり深く、他人の立場に立てる人は、心が寛やかでゆったりとしている。そのゆとりが、深い幸福と長く続く喜びをもたらし、あらゆる言動にも自然とゆとりが表れる。 これに対して、鄙しい人――すなわち心が卑しく、目先の損得ばかりを... -
冷静さこそ、あらゆる判断の土台である
人と接するときも、物事を判断するときも、常に冷静さを保つことが大切である。 人を見るときは、先入観や感情を交えず、冷静な目で観察すること。人の言葉を聞くときも、興奮や同調に流されず、冷静な耳で聞き取ること。感情が揺さぶられるような出来事に... -
満ち足りた時こそ、慎み深くあるべし
人の地位や財産が極限まで満ち足りたとき、それは水があふれそうな器のような状態である。そこにさらに欲を加えようとすれば、すべてを失う危険にさらされる。 また、危うい地位にある者は、今にも折れそうな木のようなものだ。そのようなときに、もう一押... -
欲望より、自分に克つことを楽しめ
世の中の多くの人は、欲望を満たすことを楽しみとし、それが人生の喜びであると考える。しかし、欲望はしばしば思うように満たされず、満たされたとしてもさらに新たな欲望を生み、結果として苦しみを引き寄せる。 これに対して、道に達した立派な人は、「... -
小人に好かれるな、君子にしかられよ――その評価は本物か
つまらない小人から嫌われ、悪口を言われるのはかまわない。しかし、そんな小人の気に入るようなふるまいをし、ご機嫌を取って好かれてしまうようではむしろ危うい。なぜなら、小人とは目先の損得や私情で動く人物のことであり、その賞賛は浅く、迎合すれ...