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若者は未来の器──心して鍛え、よく育てよ
子どもや若者は、将来の社会を担う「大人の胚胎(はいたい)」であり、まさに未来の宝物である。特に才能に恵まれた者は、やがて指導者として世に立ち、他を導く存在となることが期待されている。 しかし、その才能を活かすためには、若いうちからの「しっ... -
他人には公正な目を、自分には厳しい目を
誰かの過失を責めるとき、ただその失敗だけを指摘するのではなく、その人の中にある良い点、評価すべき点も併せて見て伝えることが肝要である。そうすれば、責められた相手も納得し、不平を抱くことなく、素直に受け入れやすくなる。 一方、自分自身を省み... -
口は心の門、意識は心の足──守るべきは言葉と想念の方向
口というものは、心の内にある思いや秘密が外に出る「門」である。だからこそ、口を慎まず、言葉を軽んじるならば、大切な真意や秘めた思考を、知らぬ間に漏らしてしまう。不用意な言葉は、信頼を損ない、機会を失わせる危険を伴う。「沈黙は金」という言... -
知ったつもりが最も危うい──中途半端な才知の落とし穴
真に悟りに至った人物――「至人」は、あらゆる偏見や思い込みから自由であり、物事を平静かつ客観的に見つめることができる。こうした人とは、学問を論じるにも、事を成すにも気持ちよく取り組むことができる。 一方で、まったく知識や理解のない「愚人」も... -
天の恵みは、己のためにではなく、世のために使うもの
天がある人に特別な「才能」を授けるのは、その人を通じて多くの人の愚を啓き、導くためである。すなわち、それは世の中をよりよくするための「使命」なのだ。 しかし現実には、その才能を自分の優越感のために使い、人の欠点を暴き、見下す材料としてしま... -
真の理解は、身体が踊り、心が溶け合うときに訪れる
書物を読むとき、その内容が自分の心に真に響き、血肉となる瞬間がある。そんなとき、人は思わず手を舞わせ、足を踏みならすほどの喜びに包まれる。それは、文字の表層的な解釈や枝葉末節にとらわれる段階を超えた、「魂での理解」の証である。 また、物事... -
感情に乗じた軽率は、必ず後悔を招く
気分が高揚しているときや、物事がうまく進んでいるときこそ、人は判断を誤りやすくなる。だからこそ、次のような「軽率な心の動きと行動」を戒めることが大切である。 嬉しさに乗じて、軽々しく約束してはならない。 その場の勢いで交わした承諾は、後に... -
悩む前に思い出したい──下を見て感謝し、上を見て奮起せよ
物事が少しでも思い通りに進まないとき、人はすぐに不満や悩みを抱きがちである。しかし、そのときこそ、自分よりはるかに厳しい状況でも前向きに努力している人を思い出すと良い。すると、自分の悩みが実は「ぜいたくな不満」であったことに気づかされる... -
比べることで見えてくる、自分の恵まれた立場と本来の力
物事が思うようにいかず、不満や悩みが湧いてくるとき――そのときは、自分よりももっと困難な状況で努力を続けている人の姿を思い浮かべてみると良い。すると、自分の悩みが実は恵まれた条件の中での「ぜいたくな悩み」だったと気づき、自然と心が落ち着く... -
畏敬の念が人を高め、敬意が人との関係を豊かにする
真に立派な人物を前にしたとき、その偉大さを素直に認めて「畏敬の念」を抱くこと。これが、自らの気持ちの緩みや傲慢さを抑え、さらに成長するための土台となる。 また、立派な人だけでなく、ごく普通の人々――つまり「小民」に対しても、敬意をもって接す...