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欲や嗜好は否定せず、主導権を保つことが大切
風や月、花や柳といった風物詩がなければ、自然の風景は成り立たない。それと同じように、欲望や好き嫌いといった人間の感情がなければ、心のはたらきもまた成立しない。 つまり、欲望そのものを否定する必要はなく、大切なのは「自分がそれを支配する側」... -
心が澄んでいれば、お金はただの紙にすぎない
心が広く、人生の軸がしっかり定まっている人は、たとえ莫大な報酬――何億円もの給料で誘われたとしても、それを単なる「紙切れ」や「瓦のかめ」のように見なし、心がまったく動じることはない。 一方で、心が狭く、目先の損得にとらわれている人は、髪の毛... -
自然の中に身を置けば、心が洗われ、高まっていく
高い山に登ると、自然と心が広々として、小さなこだわりや悩みがどこかへと消えていくように感じる。川の流れをじっと見つめていれば、この世界の大きなうねりと、自分の存在のちっぽけさとを静かに受け入れられるようになる。 また、雨や雪の夜に静かに書... -
苦しみのあとに訪れる静けさと美しさは、格別のもの
雨が上がったあとの山々の景色には、ひときわ新鮮で、心を打つ美しさが宿っている。 また、夜が深まり、あたりが静まりかえったときに聞こえてくる鐘の音――その響きは、いつにも増して清らかで、澄みきって心に沁み渡る。 つらい経験や試練のあとだからこ... -
厳しい季節の中に、次の芽吹きがひそんでいる
草や木が枯れ、葉が落ちたその根元には、すでに新たな芽がそっと顔を出している。冬の寒さがどれほど厳しくとも、やがて冬至が訪れ、竹筒に入れた灰が自然と飛び出して「一陽来復(いちようらいふく)」の兆しを告げる。 自然界の厳しさ――冷たくすべてを枯... -
心が澄めば、俗世もまた美しくなる
人の心に策略やたくらみがなくなると、まるで月が澄みわたるように、風までもが清らかに感じられてくる。 人生は、決して苦しみに満ちた海ばかりではない。心が欲望から離れてさえいれば、たとえ街中にいても、車馬の喧騒が気にならなくなるものだ。 本当... -
小さな努力の積み重ねが、大きな成果を生む
粗末な縄でも、長くこすり続ければ木を切ることができ、わずかな水滴でも、時間をかければ堅い石に穴をあける――それほどに「継続する力」は強く、学びの道においても同じことがいえる。 だからこそ、正しい生き方を求め、道を学ぼうとする者は、焦らず地道... -
幸福も不幸も、すべては心の持ち方しだい
人生が幸せなものになるか、不幸に満ちたものになるか――その分かれ目は、外の環境ではなく、自分自身の「心の在り方」にある。 釈尊はこう説いている:利得や欲望を求める心が燃えさかるとき、この世はたちまち炎の地獄と化す。貪りや執着に溺れれば、それ... -
自然とひとつになるとき、言葉はいらない
気分が高まり、心が自由になる瞬間――かぐわしい草の中を靴を脱いでのんびり歩いていると、野鳥さえも警戒心を忘れたように、すぐそばで共に時を過ごしてくれる。 また、風景と心がぴたりと重なったときには、舞い散る花の下で襟を開き、何も考えず、ただ静... -
自然に身を置くと、心が洗われ、本来の自分に還る
俗世間から離れ、山林に静かに暮らしてみると、心の中はすがすがしく澄みわたり、目に映るものすべてに趣が感じられるようになる。 たとえば――空にたなびく一片の雲や、野に佇む鶴を見ると、世俗を超越するような気持ちが芽生える。岩の間を流れる清流に触...