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自分で決めた目標だが……
小さなPDSをきちんと回し切れるかどうか。それがDoにおける最大の押さえどころであるが、それを可能にするのはメンバーのヤル気である。ヤル気は意欲と責任感との集合体と考える。意欲は「目標に対する興味や関心(目標の魅力)と納得感」、「仕事の... -
2つの動機づけ方法
人間の心に存在する「欲求や価値観」などの動機に、何らかの方法で刺激を与えて、目標達成意欲と責任感を高めること。これが本書の動機づけの定義である。平たく言えば、「〝何かが欲しい〟という気持ち」や「〝ああなりたい〟、〝こうあるべきだ〟という... -
〈代表的な3つの外発的動機づけ〉金銭的報酬
〈代表的な3つの外発的動機づけ〉外発的動機づけの代表例は金銭的報酬によるヤル気である。働く人々は、お金のために汗水流して仕事をする。生活のためにはお金が必要であり、お金があれば精神的にも、かなりの部分が充足されることを知っているからであ... -
〈代表的な3つの外発的動機づけ〉関心と愛情を注ぐ
〈代表的な3つの外発的動機づけ〉誰でもが、他者からの「関心と愛情」を欲しており、それなしに生きていくことは難しい。たとえば、若者たちは、この欲求の充足を仲間同士に求めている。彼らは、スマホや携帯電話を使って長時間、取り留めのない会話を繰... -
仲間との絆を深める肯定的ストローク
ストロークとは、TA(トランザクショナル・アナリシス/心の交換関係分析)の主要概念であり、「ある他の人の存在を認めるための行動や働きかけ」(『新しい自己への出発』岡野嘉宏、多田徹佑/(株)社会産業教育研究所/1977年)と定義する。平た... -
ときには必要な否定的ストローク
ただし、「否定的ストローク」が必要なこともある。たとえば、メンバーが手抜き仕事をしたり、同じ失敗を何回も繰り返すときなどは、リーダーは「叱る・注意する・止める」という否定的ストロークを発信しなければならない。否定的ストロークは「人間関係... -
〈代表的な3つの外発的動機づけ〉承認欲求を満たす
〈代表的な3つの外発的動機づけ〉周囲の人たちとのストロークのキャッチボールにより、関心と愛情の欲求が満たされても、まだ不足が残る。人間の心の中には、「他者から重要な〝価値ある人物〟として、一目おかれたい」、あるいは「認められることによっ... -
否定的ストロークとディスカウントとの違い
否定的ストロークと紛らわしいのが「ディスカウント」である。次の図表を見てほしい。 ディスカウントは、「あなたには関心もなければ、愛情もありません」という合図である。朝のエレベーターで、メンバーが満面の笑顔で挨拶したのに、リーダーはブスッと... -
人間は虚栄心の塊である
『近代の労働観』(今村仁司/岩波新書/1998年)は、承認欲求を「虚栄心」という概念で捉えている。同書はまず、「労働の喜びがあるかないかは、他人の視線の効果から生まれる」と説き起こし、「現実の労働はそのつどつねに承認願望に包まれている。... -
人間の本性
同様に、アーサー・ラヴジョイの研究(『人間本性考』/名古屋大学出版会/1998年)も、承認欲求充足の重要性を説いている。その研究によれば、「他人からよい評判をもらうことによる快感」、あるいは「他人との関係において自分自身が快楽を感じるこ...