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温かい涙と共感を覚えながら読み進む
この本をある所まで読んだとき、筆者は大変な感動を覚えた。そして、涙が止めどもなく溢れてきた。それは、何かとても温い心情に触れたとき、自然に湧き出る涙と、切々と訴える人間の思いに共感する涙とが入り交じったものであった。その箇所とは、以下の... -
どうも様子が違う!
涙と共感を織り交ぜながら、『黒字浮上!最終指令』のすべてを読み終えたとき、そこには筆者の思い込みとはまったく違う、MBOSの輪郭が現れた。上司と部下とが一対一で面接し、「何を目標にするのか、どこまでやるのか?」をお互いに納得するまで話し... -
マネジメントの目的は「ともにハッピー」
『黒字浮上!最終指令』の物語の随所には、「哲学の必要性」が説かれている。確かにそうだ。マネジメントに際しては哲学が必要だ。哲学とは「深い思索と経験から導き出された〝信念〟」であり、リーダーに哲学がなければ、言動はブレやすく、人々の信頼も... -
ともにハッピーの求心力は「経営方針」
沢井社長は、「ともにハッピー」を実現するためには求心力になるものが必要だと考えた。この会社の現状は、逃避的で無責任、非協力的で保守的な人たちの寄り集まりで、とても組織と呼べるようなものではない。そんな人たちを意味ある集団に変身させる。そ... -
実務の求心力は「全社目標」
経営方針の浸透は、ともにハッピーへの気運を高めるのに成功した。しかし、それだけでは組織の求心力としては物足りない。もう1つ、「全社目標の共有化」が必要だ。働く人々は、全社目標を「自分のチャレンジ目標」に落とし込み、その達成活動を展開する... -
全社目標を浸透させる
全社目標を浸透させる 沢井社長は、全社目標の浸透と、従業員の修羅場に入る決意を促すために、職場のリーダー研修を実施した。テーマは、「経営陣とリーダーとの思いのすり合わせ」と「目標達成の阻害要因の明確化とその対策の検討」である。それらをみん... -
修羅場が潜在能力を引き出す
MBOSのオープンシステムに則って、沢井社長はより具体的な修羅場づくりに打って出た。「営業の努力で受注はかなり確保できている。しかし製造がうまく動いていない。私はかねがね200トンできたら確実に黒字になると思っている。そこでこの11月は製... -
チームワークが分業の質と意欲を刺激する
組織は「分業」と「協働」の仕組みであり、分業は個人目標のPlan→Do→Seeの推進を、協働は分業と分業との相乗効果の促進、すなわち個人の総和以上の組織パワーの創出を意味している。その協働のあり方を一般的にはチームワークと呼ぶ。チームワー... -
「同時並行多面作戦」がセルフ・コントロールに火をつける
「同時並行多面作戦」がセルフ・コントロールに火をつける 沢井社長は組織の活性化を「同時並行多面作戦」と命名し、ありとあらゆることに手を打った。たとえば、結局何も決まらない会議のやり方を改善する。部門を横断した問題解決プロジェクト・チームを... -
セルフ・コントロールについてまとめよう
セルフ・コントロールについてまとめよう MBOSは、一人ひとりが上位計画と連動した「ギリギリ背伸びのチャレンジ目標」を設定し、その達成を「意欲的、かつ自律的」に追いかけるプロセスである。しかし、それをごく自然にやり切るのはひと握りの特別な...