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賢者政治登用の意味
賢者を登用しなければ国は滅びる 淳于髠(じゅんうこん)は言った。「かつて魯の繆公(びょうこう)の時、政治を取り仕切った公儀子(こうぎし)や、子柳(しりゅう)、子思(しし)のような賢者が臣となっていましたが、結局、魯の領土はどんどん削られ、... -
目指すは同じ仁でもやり方はそれぞれある
仁を目指す方法は一つではない 淳于髠(じゅんうこん)は言った。「名誉や功績を第一に考える人は、人のために尽くすことを目指します。しかし、名誉や功績を後回しにして、自分の修養を重視する人は、自分のために生きることを考えます。先生は三卿の一人... -
礼物より礼儀を重んじる
礼儀を重視し、物の価値に囚われない行動を 孟子が故郷・鄒にいたとき、季任(きにん)が兄に代わって任国の留守居役をしており、礼物を贈って交際を求めてきました。孟子はその礼物を受け取りましたが、答礼はしませんでした。また、平陸にいる際にも、儲... -
利益ばかりを考えているといずれだめになる
利益を追うばかりでは、最終的に破綻する 宋牼が、戦争を止めるために秦王や楚王に説得しようとした際、孟子は言った。「もし先生が利を理由に戦争を止めさせるなら、戦争が止まった後も、その利を求める心が残ります。全軍の将士は戦争の停止を楽しみつつ... -
物事の根本を考えて説く
物事を表面的に捉えず、根本から考えて行動せよ 宋牼(そうこう)は平和を訴える遊説家で、戦争を止めるために楚王と秦王に会うつもりで出発していた。彼は戦争が国に不利をもたらすことを説いて、両国の王を説得しようとしていた。 孟子は彼に言う。「先... -
親を大事に思う心
親を責める言葉にこそ、深い愛があることもある 孟子の弟子・公孫丑(こうそんちゅう)は問うた。「斉の高子(こうし)は、『詩経』の《小弁(しょうべん)》という詩は、小人(しょうじん)の作だと言っています。親を怨んでいるからだと」 孟子はこれに... -
自分で実践していく熱意を持て
道は遠くにあるのではない。歩もうとする意志があるかどうかだ 孟子は言う。「ゆっくり歩いて目上の人の後に従う――これは『弟(てい)』、つまり敬意を持った正しいふるまいだ。逆に、さっさと歩いて先に出るのは『不弟』、礼を欠いたふるまいとされる」 ... -
やろうと実践していけば、どんな目標とする人にもなれる
「できない」のではない。ただ「やらない」だけだ 曹交(そうこう)は孟子に尋ねた。「誰もが堯(ぎょう)や舜(しゅん)のような聖人になれると聞きますが、本当でしょうか」孟子ははっきり答えた。「その通りだ」 曹交はさらに続けて言う。「私は身長九... -
極端なことで比較するのはおかしい
比較には、正しい基準と全体像が必要だ 孟子は、屋廬子が答えに窮した議論について、「答えるのは難しくない」と言った。 物事を比べる際に、根本(本質)ではなく、末端(細部)だけを比べると、本来の価値を見失う。たとえば、一寸(いっすん)四方の小... -
議論のための議論に対処するのは難しい
言葉の勝ち負けではなく、本質を見失うな 孟子の弟子・屋廬子(おくろし)は、任(じん)の人からの問いに答えられず、孟子のもとに相談に訪れた。 「礼(れい)と食(しょく)、どちらが重いか」「礼のほうが重いです」 「色欲(しきよく)と礼は?」「礼...