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舜の偉大さは、善に対する無限の進取の心にある
孟子は、舜がまだ歴山(深山)に住んでいた頃、木や石に囲まれ、鹿や猪と遊ぶような生活を送っていたことを語った。その生活は、周囲の野人たちとほとんど変わらなかった。しかし、舜が他の野人たちと異なる点は、善い言葉や善い行いに触れると、それに全... -
良知・良能を広め、天下に行き渡らせる
孟子は、人が学ばなくても自然にできること、例えば自分の親を愛することや兄を敬うことが、良能や良知によるものであると説いた。二、三歳の子どもでも、自分の親を愛することや、成長して兄を敬うことを知らない者はいない。親を愛することは「仁」であ... -
言葉よりも評判、法令よりも徳で治める
孟子は、仁愛のある言葉を直接かけることは素晴らしいことだが、それ以上に民から「この人は仁愛のある人物だ」と評判が立つことの方が、民の心に深く浸透すると説いた。また、良い政治も大切だが、法度や禁令による統治よりも、仁義や道徳に基づく教えを... -
王者の徳は、民を長く導く力となる
孟子は、覇者と王者の違いを語り、王者が持つ徳について深く述べた。覇者は人気取りの政策で民を喜ばせることが多いが、その喜びは短期間で終わる。しかし、王者の徳は自然であり、民の心を深く包み込む。民は王者の徳によって心広く、ゆったりとした生活... -
正当な事業のための苦労は、民を怨ませない
孟子は、民を生活改善のために使役する際、その目的が正当であれば、たとえ苦労が伴っても民は怨むことはないと述べた。また、もし民の生命を守るために、死刑という厳しい決断を下さなければならない場合でも、その行為を怨むことはないと教えた。正しい... -
お金は大切だが、それよりも大事なものがある
孟子は、ある程度の富や財産を持っていても、それに満足せず、さらに韓氏や魏氏のような大金持ちのような富を求めることには意味がないと説いた。真に優れた人物は、財産に満足することなく、むしろ自分が道に欠けている点がないかどうかを常に振り返り、... -
他者に頼らず、自ら発奮して行動を起こす
孟子は、文王のような聖王が登場してからその影響を受けて行動する者は、まだ凡庸な人であると説いた。真に優れた人物、いわゆる豪傑の士は、聖王の出現を待つことなく、自分自身で発奮し、行動を起こすものである。成功や発展を他人に頼るのではなく、自... -
栄達しても謙虚に、困窮しても徳を重んじる
孟子は、遊説を行う者に対して、自己の徳を尊び、義を楽しむことの重要性を説いた。栄達して名声を得ることがあっても、その態度は変わらず、自得無欲のたんたんとした心持ちでいることが大切だと孟子は言う。逆に、困窮して道を歩むことが難しい時でも、... -
権勢があっても、敬と礼を忘れてはいけない
孟子は、古代の賢王たちは権勢を持ちながらも、善を重んじ、その権力を忘れて賢人を尊敬したと語った。賢王がそのようであるなら、賢人もまた自らの志を楽しみ、権力や地位に左右されることなく道を歩んだ。賢人に対して敬意を示し、礼を尽くさなければ、... -
恥を感じない者は、真の人間にはなれない
孟子は、恥じる感覚が人間にとって極めて重要だと説いた。言い訳を並べて自分の非を認めない者は、恥を感じない欠陥のある人間であり、そのような人間は本当に人間らしい生き方をすることができない。自分の行いや徳が他者に及ばないことを恥じない者は、...