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ひたすら善を為すことが聖人の道
孟子は、早朝に鶏が鳴いて起きた後、ひたすら善を為すことに努める者は、聖人である舜の仲間であり、善を追求する者だと説いた。一方、同じように鶏が鳴いて起きた後、ただ自分の利を追い求める行動をする者は、大盗賊の跖の仲間であり、自己中心的な利己... -
一歩一歩積み重ねなければ目的には達しない
孟子は、孔子が東山に登って魯の国を小さく感じ、太山に登って天下を小さく感じたように、広い視野を持つことで物事の相対的な大きさが見えてくると教えた。同じように、海を観る者は他の水域を小さく感じ、聖人の門で学んだ者は一般的な言論に驚かない。... -
十分に豊かな生活が仁を育む
孟子は、民が豊かに生きるためには、田畑をよく治め、租税を少なくすることが必要だと説いた。民が豊かになれば、食物は時節に合ったものを食べ、消費するものは礼に従った身分相応なものとなるため、財貨は尽きることなく、十分に得られる。人々が生きる... -
老人には暖かい服と十分な食事を
孟子は、老人を養うためには適切な方法で資源を分配し、家庭内で自立できる仕組みを作ることが大切だと教えた。例えば、五畝の宅地に桑を植え、婦人が養蚕を行うことで、老人は絹の服を着ることができる。さらに、五羽の雌鶏と二匹の雌豚を飼い、その繁殖... -
老人を大切に養う政治には、仁人が集まる
孟子は、伯夷と太公望がそれぞれ紂王の暴政を避け、周の文王のもとに身を寄せた逸話を通じて、老人を大切に養う政治がいかに重要であるかを説いた。伯夷は、北海の浜辺で隠れ住んでいたが、文王が王者として立ち上がり、老人を大切にする政治を行っている... -
君子の本性は天から与えられ、初めから定まっている
孟子は、広い土地を領し、多くの民を治めることを君子が望むことはあるが、それを楽しむことまではないと述べた。天下の中央に立ち、四海を治め安定させることも君子が望むことではあるが、それが君子の本性ではない。君子の本性は、どんなに大きな成功を... -
君子の三つの楽しみ
孟子は、君子の楽しみには三つがあると教えたが、その中には天下の王として君臨することは含まれない。第一の楽しみは、父母が共に健在で、兄弟姉妹に事故がないことである。家族の安泰が、君子にとって大きな喜びであり、第二の楽しみは、自分の行いが天... -
大人を目指す
孟子は、人物には次の四つの段階があると教えた。まずは、単に君に仕えるだけの人物がいる。この人は君に仕えることに満足し、これ以上の目標を持たない。次に、国家を安んずることを目的にする臣下がいる。この人は、国家の安定を自分の使命とし、それに... -
逆境こそが人を成長させる
孟子は、徳行や知恵、技術、才智に優れた人物は、ほとんどが困難や災難といった苦しみの中から生まれてくると語った。逆境に置かれた者は、その環境に対応するために深く考え、心を込めて行動することが求められる。特に、君から疎まれている臣下や庶子(... -
ならぬことはならぬ、それが君子の道
孟子は、してはならないことをしない、欲してはならないことを欲しないことが、君子の道であると教えた。それだけのことだと言い切っており、道徳の本質は非常にシンプルであると述べている。自分の行動に対して常に基準を持ち、何がすべきことで、何がし...