未分類– category –
-
君子の本性は天から与えられ、初めから定まっている
孟子は、広い土地を領し、多くの民を治めることを君子が望むことはあるが、それを楽しむことまではないと述べた。天下の中央に立ち、四海を治め安定させることも君子が望むことではあるが、それが君子の本性ではない。君子の本性は、どんなに大きな成功を... -
君子の三つの楽しみ
孟子は、君子の楽しみには三つがあると教えたが、その中には天下の王として君臨することは含まれない。第一の楽しみは、父母が共に健在で、兄弟姉妹に事故がないことである。家族の安泰が、君子にとって大きな喜びであり、第二の楽しみは、自分の行いが天... -
大人を目指す
孟子は、人物には次の四つの段階があると教えた。まずは、単に君に仕えるだけの人物がいる。この人は君に仕えることに満足し、これ以上の目標を持たない。次に、国家を安んずることを目的にする臣下がいる。この人は、国家の安定を自分の使命とし、それに... -
逆境こそが人を成長させる
孟子は、徳行や知恵、技術、才智に優れた人物は、ほとんどが困難や災難といった苦しみの中から生まれてくると語った。逆境に置かれた者は、その環境に対応するために深く考え、心を込めて行動することが求められる。特に、君から疎まれている臣下や庶子(... -
ならぬことはならぬ、それが君子の道
孟子は、してはならないことをしない、欲してはならないことを欲しないことが、君子の道であると教えた。それだけのことだと言い切っており、道徳の本質は非常にシンプルであると述べている。自分の行動に対して常に基準を持ち、何がすべきことで、何がし... -
舜の偉大さは、善に対する無限の進取の心にある
孟子は、舜がまだ歴山(深山)に住んでいた頃、木や石に囲まれ、鹿や猪と遊ぶような生活を送っていたことを語った。その生活は、周囲の野人たちとほとんど変わらなかった。しかし、舜が他の野人たちと異なる点は、善い言葉や善い行いに触れると、それに全... -
良知・良能を広め、天下に行き渡らせる
孟子は、人が学ばなくても自然にできること、例えば自分の親を愛することや兄を敬うことが、良能や良知によるものであると説いた。二、三歳の子どもでも、自分の親を愛することや、成長して兄を敬うことを知らない者はいない。親を愛することは「仁」であ... -
言葉よりも評判、法令よりも徳で治める
孟子は、仁愛のある言葉を直接かけることは素晴らしいことだが、それ以上に民から「この人は仁愛のある人物だ」と評判が立つことの方が、民の心に深く浸透すると説いた。また、良い政治も大切だが、法度や禁令による統治よりも、仁義や道徳に基づく教えを... -
王者の徳は、民を長く導く力となる
孟子は、覇者と王者の違いを語り、王者が持つ徳について深く述べた。覇者は人気取りの政策で民を喜ばせることが多いが、その喜びは短期間で終わる。しかし、王者の徳は自然であり、民の心を深く包み込む。民は王者の徳によって心広く、ゆったりとした生活... -
正当な事業のための苦労は、民を怨ませない
孟子は、民を生活改善のために使役する際、その目的が正当であれば、たとえ苦労が伴っても民は怨むことはないと述べた。また、もし民の生命を守るために、死刑という厳しい決断を下さなければならない場合でも、その行為を怨むことはないと教えた。正しい...