未分類– category –
-
新技術を活用する
第四章で述べたアキタのVプロセスは、単に画期的な新技術というだけでなく、その応用方法の卓越さが際立っている。その仕組みは、まさに完璧に近いものと言えるだろう。 私がVプロセスの話を久保社長から聞いた際、最初に投げかけた質問は「周辺特許はいく... -
単品では事業になりにくい
新商品の相談に訪れる企業のほとんどが、単品の商品だけを持ち込んでくる。その多くが日用品や雑貨に分類されるものだ。 日用品雑貨にあまり興味を惹かれないことについては、すでにク王様のアイディアクで触れているが、人間というものはどうしてこうも型... -
多量販売の悪夢からさめよ
多くの中小企業が、収益性を高めようとして「多量販売」に依存しがちですが、これは必ずしも利益を最大化する道とは言えません。むしろ、大規模市場や低価格商品に飛び込むことは、激しい競争や薄利多売という厳しい状況に追い込まれやすく、事業の存続す... -
タイミングはよいか
東芝が開発した自動炊飯器は、現在では生活必需品として広く普及しているが、その起源は昭和初期にさかのぼる。当時、この技術は一度世に出されたものの、結果として失敗に終わっている。また、松下ではこれを「電気釜」と名付けた点にも両社の特徴が現れ... -
事業マインドをもて
事業において最も重要なのは、社長が持つ事業に対する心構えだ。この心構えは、個人の人生観や経営理念から生まれるものであり、それが欠けている限り、事業を真に成り立たせることは難しいと言える。 事業マインドの優れた実例として、大阪市住之江区に本... -
まず現在の事業を見直せ
現在の事業が低収益や赤字に陥っている会社にとって、まずは自社の事業を見直すことが重要です。ここで挙げられている事例から、社長が新商品や拡大を考える前に既存事業を点検し、収益を改善するための実践的なアプローチについて考えます。 1. 商品構成... -
新規事業の方向を決める
「販売戦略」篇で登場した日本航空電子の沼本社長が再び姿を見せる。昭和29年、極東空軍との修理およびオーバーホール契約をなんとか取り付け、会社の基盤がようやく整った。しかし、沼本社長は立川に足繁く通いながらも、修理やオーバーホールだけでは限... -
新商品と新市場
新商品や新事業を開発する際は、「易から難へ」という原則に基づいて進めるのが効率的だ。進むべきステップを難易度の低い順に並べると、以下のようになる。 現在の市場に新しい商品を投入する。 既存の商品を持って新しい市場に進出する。 新商品を開発し... -
初めから大々的にやるな
K社は、規模の小さな不動産デベロッパーだった。石油不況の影響で業績が低迷し、売れ残った土地を抱えたまま苦境に立たされていた。K社長は、この状況を打破するために新たな事業の可能性を模索していた。 ある日、思いがけない話が舞い込んだ。内容は、驚... -
石橋を叩いて渡れ
グルメは、「世界のサンドイッチ五十五種類」というキャッチコピーのもと、サンドイッチ一筋で成功を収めている企業だ。もともとはパン製造を手がけるマルエス食品という会社だったが、事業をサンドイッチ専門に切り替えた。興味深いのは、サンドイッチ専...