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品質を徹底的に追究せよ
鬼頭製作所のチェンブロックは、卓越した性能と信頼性を持ち、さらに軽量である点が特徴だ。そのため、国内外で高い評価を得ている。 国内市場では、他社製品よりも価格が高いにもかかわらず、多くのユーザーが指名買いを選ぶ傾向が強い。その結果、圧倒的... -
専門技術がない、人がいないではダメ
F社は板金溶接を手がける加工業者だった。F社長は、多くの加工業者が抱く夢と同様に、自社ブランドの商品を持つことを望んでいた。そこで目をつけたのが、自社が関わりの深いオートバイ業界の中でも「クラクション」という製品だった。 しかし、F社にとっ... -
他人の知恵を利用せよ
Y社は金属表面処理剤の製造販売とプラスチックメッキの事業を二本柱とする企業だ。同社の技術顧問を務めるのは、T大学で金属表面処理の分野において世界的に名を知られるO博士。温厚で誠実な人柄に加え、卓越した技術力を備えるO博士は、Y社長をはじめとす... -
未来事業という考え方
昭和51年にヨーロッパを訪れた際、再びジーメンス社を訪問した。その際、同社の決算書を手に入れる機会があった。とはいえ、それはバランスシートと損益計算書が記載されたカタログ形式のものだった。 さっそく分析を始めたところ、売上高利益率はわずか1.... -
開発部門は独立させ、社長直轄とせよ
ある会社の社長から、「新商品の開発が全く進んでいないが、どうしたらいいだろうか」と相談を受けた。話を詳しく聞いてみると、技術部長がその開発を兼任しているらしい。兼任でうまくいかないのは、むしろ当たり前のことだと言える。 現事業と未来事業を... -
開発方針の決定は社長の役割り
T社長から「一倉さん、うちの開発部門がどうにも動きが鈍くて困っている。ぜひ指導してほしい」と依頼を受けた。そこで、「まずは開発部門の皆さんと直接話をさせてもらいたいと思います。ただ、その前に社長の方針をしっかり把握する必要がありますので、... -
開発方針をつくる
T電気は中堅の重電メーカーで、他社には真似できない製造技術を誇るだけでなく、新製品の開発でも実績を積み重ねている。開発部門には試作工場があり、研究員たちが自らのアイデアや設計をここで形にしている。この手法自体は珍しいものではないが、同社の... -
プロジェクトチームを編成する
M社を訪問した際、社長は開発が予定通り進まないことに頭を抱えていた。開発部には約10人のメンバーが在籍しており、それぞれが複数の開発テーマを抱えながら、営業部門から次々と持ち込まれる要求に対応しきれずに苦戦していた。この状況を受け、私は以... -
定期的チェック
新商品の開発においては、まず開発部門を独立させることが出発点となる。その上で、明確な開発方針と目標を定め、プロジェクトチームを編成し、責任者となるマネージャーを配置する。さらに、プロジェクト計画書を作成させ、それを正式に承認するプロセス... -
規格化を行う
サーミスタやバリスタといった温度感知型半導体を専門とするS社を訪問した際、膨大な種類の商品に驚かされた。その数はおそらく数千にも及ぶだろう。この多品種体制の影響で、販売や生産、在庫管理といったあらゆる業務に問題が発生している状況だった。な...