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【3-40】 欲望が拠り所とする人間の内なる構造
◆第3章 第40節による心得 ●原文引用 「感官と思考器官と思惟機能は、それの拠り所であると言われる。それはこれらにより知識を覆い、主体(個我)を迷わせる。」(第3章 第40節) ●逐語訳 感官(インドリヤ):視覚・聴覚など五感。 思考器官(マナス):... -
曇りを払えば、本質は自然と光る
◆第3章 第38節による心得 ●原文引用 「火が煙に覆われ、鏡が汚れに覆われ、胎児が羊膜に覆われるように、この世はそれ(欲望、怒り)に覆われている。」(第3章 第38節) ●逐語訳 火が煙に覆われ:燃える火でさえ、煙に隠されるように、 鏡が汚れに覆われ... -
【3-37】 バガヴァットの答え:欲望と怒りが最大の敵
◆第3章 第37節による心得 ●原文引用 「それは欲望(カーマ)である。それは怒り(クローダ)である。激質(ラジャス)という要素から生じたものである。それは大食で非常に邪悪である。この世で、それが敵であると知れ。」(第3章 第37節) ●逐語訳 それは... -
【2-72】 ブラフマンの境地と最終解脱
◆第2章 第72節による心得 ●原文引用 「アルジュナよ、これがブラフマン(梵)の境地である。それに達すれば迷うことはない。臨終(りんじゅう)の時においても、この境地にあれば、ブラフマンにおける涅槃(ねはん)に達する。」(第2章 第72節) ●逐語訳 ... -
【2-71】 執着なき行動と自由
◆第2章 第71節による心得 ●原文引用 「すべての欲望を捨て、願望なく、『私のもの』という思いなく、我執(がしゅう)なく行動すれば、その人は寂静(じゃくじょう)に達する。」(第2章 第71節) ●逐語訳 すべての欲望を捨て:心に浮かぶあらゆる「得たい... -
【2-70】 欲望と満足の境地
◆第2章 第70節による心得 ●原文引用 「海に水が流れこむ時、海は満たされつつも不動の状態を保つ。同様に、あらゆる欲望が彼の中に入るが、彼は寂静(じゃくじょう)に達する。欲望を求める者はそれに達しない。」(第2章 第70節) ●逐語訳 海に水が流れこ... -
【2-69】 聖者の視点と俗世の反転
◆第2章 第69節による心得 ●原文引用 「万物の夜において、自己を制する聖者は目覚める。万物が目覚める時、それは見つつある聖者の夜である。」(第2章 第69節) ●逐語訳 万物の夜において:世の人々が無意識に眠っている(価値を見出せない)時に、 自己... -
【2-66〜2-68】 専心なき者の迷妄と制御の力
◆第2章 第66節による心得 ●原文引用 「専心(せんしん)しない人には知性はなく、専心しない人には瞑想(修習)はない。瞑想しない人には寂静(じゃくじょう)はない。寂静でない者に、どうして幸福があろうか。」(第2章 第66節) ●逐語訳 専心しない人に... -
【2-64〜2-65】 愛憎を離れた制御と平安
◆第2章 第64節による心得 ●原文引用 「愛憎(あいぞう)を離れた、自己の支配下にある感官により対象に向いつつ、自己を制した人は平安に達する。」(第2章 第64節) ●逐語訳 愛憎を離れた:好ましい・嫌だという感情の偏りを手放し、 自己の支配下にある... -
【2-62〜2-63】 執着の連鎖と破滅への道
◆第2章 第62節による心得 ●原文引用 「人が感官の対象を思う時、それらに対する執着が彼に生ずる。執着から欲望が生じ、欲望から怒りが生ずる。」(第2章 第62節) ●逐語訳 感官の対象を思う時:五感で得た外界の快楽や魅力に心が向くと、 執着が生ずる:...