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磨かれた意地は、人を寄せ、道を切り拓く
一、原文と現代語訳(逐語) 原文抄(聞書第二) 意地は内にあると外にあるとの二つなり。外にも内にもなきものは役に立たず。たとへば刀の身の如く、切れ物を研ぎはしらかして鞘に納めて置き、自然には抜きて眉毛にかけ、拭いて納むるがよし。外にばかり... -
死者の名を汚さず、己の責を引き受けよ
一、原文と現代語訳(逐語) 原文抄(聞書第八) 中野将監切腹後、内蔵允、楢村清兵衛両人は将監付役にて候故、将監仕方一々御尋ねこれあり候。…「将監殿が未だ存生にて候はば、少々は其の仰せにて候と申す儀もこれあり候はん。然れども、今は故人に候間、... -
わが身よりも、義を貫け
一、原文と現代語訳(逐語) 原文抄(聞書第七) 新五郎儀も小舅の悪儀に付て、さっそく江戸より差下され、蟄居仕り候事三年にて候。…「是非とも女房に暇を出し候へ。その時は元々の如く召使はるべき事に候。今四石の身代にて何をながらへ申すべきや」と、... -
出世よりも、筋と義に生きる
一、原文と現代語訳(逐語) 原文抄(聞書第七) 左太夫子、内蔵之助女房は小川舎人娘にて候。舎人浪人、綱茂公思召入これある由に付、御代になり候てより、左太夫へ、「是非々々嫁を返し申され候様に」と申したる人これあり候へども、「科もなきを返し申... -
磨かれた意地は、人を寄せ、道を切り拓く
一、原文と現代語訳(逐語) 原文抄(聞書第二) 意地は内にあると外にあるとの二つなり。外にも内にもなきものは役に立たず。たとへば刀の身の如く、切れ物を研ぎはしらかして鞘に納めて置き、自然には抜きて眉毛にかけ、拭いて納むるがよし。外にばかり... -
誠は刃より鋭く、人を従わせる
一、原文の引用と現代語訳(逐語) 原文(抄) 松島の雲居和尚、夜中に山中を通られ候を、山賊出でて捕へ候。雲居申され候は、「我は近辺の者なり、逓参僧にてはなし。金銀は少しも持たず、欲しくば着物をやるべし。命は助けよ」と申され候に付、「さては... -
クセ者こそ、真に頼るべき人
一、原文の引用と現代語訳(逐語) 原文(抄) 神右衛門申し候は、「曲者は頼もしきもの、頼もしきものは曲者なり。年来ためし覚えあり。頼もしきといふは、首尾よき時は入らず、人の落目になり、難儀する時節、くぐり入りて頼もしするが頼もしなり。左様... -
大難は、飛躍の浮力となる
一、原文の引用と現代語訳(逐語) 原文 大難大変に逢ふても動転せぬといふは、まだしきなり。大変に逢ふては歓喜踊躍して勇み進むべきなり。一関越えたる所なり。「水増されば船高し」といふが如し。 現代語訳(逐語) 大きな困難や災難に遭っても動じな... -
災難こそ転機、祝いの言葉で風を変えよ
一、原文の引用と現代語訳(逐語) 原文(抄) 不慮の事出来て動転する人に、笑止なる事などといへば、尚々気ふさがりて物の理も見えざるなり。左様の時、何もなげに、かへつてよき仕合せなどといひて、気を奪ふ位あり。それに取り付いて、格別の理も見ゆ... -
終わりこそが、すべてを物語る
一、原文の引用と現代語訳(逐語) 原文 死際のよき者は曲者なり。例し多し。日頃、日を利きたる者の死場にて取乱すは、真の勇士にてなき事、知られたりと。 現代語訳(逐語) 死にぎわの良い者は、実にただ者ではない(=本物の人物である)。日常で立派...