設備投資は固定資金の中でも管理可能な唯一の項目です。そのため、計画的で慎重な判断が求められます。
投資の目的や基準を明確にし、企業の収益性と成長に直結するものに限定することが重要です。
目次
投資判断の基本方針
- 収益性を最優先にする
- 設備投資の決定は、事業の収益向上に直接貢献する場合に限定します。不急不要な投資は避けるべきです。
- 無駄な投資を排除する
- 例えば、豪華な福利厚生施設や装飾的な設備投資は控え、必要最低限の設備に限定します。
- リースの活用
- 資金効率を最大化するためにリースを活用し、無駄な資本投入を避けます。
低利融資の注意点
- 金利ではなく収益性を基準に判断する
- 低利融資が可能だからといって収益を生まない施設への投資を行うべきではありません。
- 投資の収益性を明確にする
- 融資条件よりも、その投資が事業の成長や収益向上にどれだけ寄与するかを基準に判断します。
投資における実務的な注意点
不急不要の投資を避ける
資金運用の基本を理解している経営者であれば、不急不要な設備投資に踏み切ることはあり得ません。
- 削減すべき投資例
- 立派な社長室
- 広すぎる事務所
- 厚生施設などの装飾的な投資
これらに資金を投入するくらいなら、借入金の返済や社員への賞与に回したほうが有益です。
リースの活用
最近ではリースの利用が進んでおり、効率的な資金運用を実現するために多くの企業がこれを採用しています。無駄を排し、必要な設備だけを柔軟に導入することが可能です。
社長の姿勢と社員のモチベーション
社員の勤労意欲を高める本質
設備投資が社員の勤労意欲に直結することはほとんどありません。
- 誤った考え方
- 厚生施設や立派な食堂が勤労意欲を向上させると考えるのは誤りです。
- 正しい経営者の役割
- 社員の勤労意欲を向上させる鍵は、社長自身の正しい姿勢と誠実な行動にあります。
結論
設備投資は、収益性を最優先に判断し、不急不要なものを排除することで、企業の財務基盤を強化する重要な手段です。
低利融資やリースの活用などを通じて資金効率を最大化し、経営資源を有効に活用することが求められます。
また、社員のモチベーション向上は、設備投資ではなく、経営者自身の姿勢や行動によるものであることを肝に銘じる必要があります。
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