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心に徳を持つ者は、おおらかで明るい

孔子は、「君子」と「小人」の違いを、心の状態と振る舞いの質に見ていた。
君子(人格の高い人)は、心にやましさがないからこそ、坦然(たんぜん)としてのびのびとした様子であり、落ち着いていて余裕がある
一方、小人(つまらぬ人物)は、常に損得や目先の利益ばかりを気にして、内心不安で落ち着かず、いつもこせこせと落ち着かない
この対比は、何を大切にして生きているかによって、心の平穏が得られるかどうかが決まるという、孔子の深い洞察を表している。


原文・ふりがな付き引用

子(し)曰(い)わく、君子(くんし)は坦(たん)として蕩蕩(とうとう)たり、小人(しょうじん)は長(とこし)えに戚戚(せきせき)たり。


注釈

  • 君子(くんし) … 徳を備えた立派な人。高潔な人格者。
  • 坦蕩蕩(たんとうとう) … 坦(おだやか)で、蕩蕩(のびのび)とした様子。心に曇りがない状態。
  • 小人(しょうじん) … 目先の利益や損得にこだわるつまらない人。徳に欠ける人間。
  • 長戚戚(ちょうせきせき) … いつも不安げでこせこせしている様子。心が狭く、安らぎのない状態。
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