実業教育においては、単に知識や技能を授けることのみに偏してはならない。
智育をもって現実に対応する力を養い、徳育をもってその力を正しく使う心を育むことこそが、教育の真の目的である。
智ある者が徳を欠けば、利己に走り、社会を害する危険を伴う。
徳ある者が智を欠けば、志あれども実を成すことができない。
ゆえに、この二つは車の両輪のごとく併行してこそ、健やかなる人材が育ち、真に世に役立つ人物を成すことができる。
実業は社会の根幹を支える営みであるからこそ、その教育においては、正しき心と確かな知恵とを兼ね備えた者を育てるべきである。
実を成すだけでなく、信を立てる人間を育てよ。
○実業教育においても、智育と徳育とを併行せしめて行きたいもの
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