実業の世界において、不正が絶えぬということは、単なる個人や企業の問題にとどまらない。
それは社会の信を損ない、経済の土台を揺るがし、ついには国家の安寧をも脅かすものとなる。
正道を踏み、義を重んずることは、道徳上の美徳である以前に、社会全体の安定を支える基礎である。
一人ひとりの事業者が、その責を自覚し、正しき行いをもって産業を築かぬ限り、繁栄は虚構にすぎぬ。
信なき経済に未来はなく、誠なき商いに平和は宿らぬ。
正直をもって立ち、不正を断つ覚悟こそ、真の実業人の道である。
○実業界に不正の行為が跡を絶たぬようでは、国家の安全を期することができないというまでに、深く私は憂えている。
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