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評価や地位ではなく、ふさわしい人間になることに専念せよ

他人に知られることより、自分を磨くことを優先せよ

孔子は、まだ地位が得られないことや他人に評価されないことを嘆くのではなく、
「自分がその地位にふさわしい人物か」「評価されるだけの中身を備えているか」を問うべきだと説いた。
名声や肩書は追い求めるものではなく、実力と人格が整えば自然と備わるものである。
逆に、中身が伴わないまま評価を求めるのは、自らを見失うもとになる。
本当に大切なのは、どんな立場に置かれても恥じない「立つ所以(ゆえん)」――人間としての力と信念――を築くこと。
孔子の教えは、自己確立と静かな努力の尊さを示している。


原文とふりがな付き引用

子(し)曰(いわ)く、位(くらい)無(な)きを患(うれ)えず、立(た)つ所以(ゆえん)を患う。
己(おのれ)を知(し)ること無きを患えず、知(し)らるべきを為(な)すを求(もと)む。

地位がないことや評価されないことを嘆くのではない。
ふさわしい人格を育て、知られるだけの行いを積めばよいのだ。


注釈

  • 位無きを患えず…役職・地位が得られないことを悩まない。
  • 立つ所以を患う…その地位にふさわしい中身や人格があるかどうかを心配すべき。
  • 己を知ること無きを患えず…他人が自分を理解してくれないことを気にしない。
  • 知らるべきを為す…評価されるに足る行動や実力を備えることを目指す。
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