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自慢は功績を台なしにし、悔いは罪を清める

どれほど大きな功績も、それを少しでも誇った瞬間に、その価値は崩れ去ってしまう。
一方で、天を覆うような大罪でも、心から悔い改めれば、救われる可能性がある。
つまり、人の真価は、成し遂げた偉業そのものではなく、
それをどう扱い、どう向き合うかにかかっている。
誇りではなく謙虚さを、隠蔽ではなく懺悔を――
それこそが、人の品格を決定づける。


「世(よ)を蓋(おお)うの功労(こうろう)も、一個(いっこ)の矜(きょう)の字(じ)に当(あ)たり得(え)ず。
天(てん)に弥(わた)るの罪過(ざいか)も、一個の悔(かい)の字に当たり得ず。」


注釈:

  • 世を蓋う(よをおおう)…世間に知れ渡るほど大きな業績や功績。名声を伴う偉業。
  • 矜(きょう)…誇ること。自慢。慢心して他人より優れていると思う心。
  • 天に弥る(てんにわたる)…天地に及ぶほど大きな罪。非常に重い過ち。
  • 悔(かい)…心からの悔い改め。後悔と反省の気持ち。
  • 当たり得ず(あたりえず)…耐えられない、打ち消されてしまう、という意味。価値や重みが失われること。

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