MENU

基本方針

基本方針は、企業経営における最も重要な指針であり、会社が進むべき方向性を明確に示すものである。これを明確に定めることで、経営の一貫性が保たれ、具体的な戦略と行動計画を構築する基盤となる。

本稿では、基本方針の柱として掲げるべき内容から、それに基づいた事業構造や個別方針の策定までを整理する。

目次

基本方針とは

基本方針とは、事業経営の最も根本的な指針であり、これによって会社の進むべき方向性を明確にするものである。

これを明確に定めることで、経営の一貫性が保たれ、具体的な戦略と行動計画を構築する基盤となる。

冒頭に必ず掲げる2つの内容

私は、基本方針の冒頭に次の二つを掲げることを推奨している。

  1. 顧客第一主義
    顧客を最優先に考え、顧客満足を経営の中心に据える姿勢を明確にする。
  2. 重点主義
    経営資源を重要な分野に集中させ、選択と集中によって効率的な事業運営を目指す。

この二つを基本方針の柱とすることで、経営の方向性が具体的かつ実践的に定まる。

どちらも「経営戦略篇」で詳しく説明したので、ここでは内容をそちらに譲るが、私が強調したいのは、これら二つがどの会社にとっても最重要な要素でありながら、実際には最も弱い部分であるという点である。

この弱点を克服することこそ、経営の基盤を強固にするための第一歩である。

それ以降は事業構造について

上述の二つの基本方針を踏まえ、次に検討すべきは「事業構造」である。

具体的には、どの事業に注力するのか、どの事業を淘汰していくのか、市場活動をどのように展開するのか、供給体制をどのように組み立てるのか、といった内容が中心となる。

個別方針へ

その上で、基本方針を基盤にしながら、より具体的な分野ごとの個別方針を策定する。これには、商品、販売、得意先、内部体制といった各分野での明確な指針を示すことが含まれる。これにより、全体の方向性が具体的な行動計画へと落とし込まれていく。

まとめ

基本方針は、企業が長期的に成功するための最も重要な羅針盤です。特に「顧客第一主義」と「重点主義」を柱とし、それに基づいて事業構造を設計し、具体的な個別方針を策定することが求められる。

これにより、経営全体の方向性が明確化され、全社が一体となって効率的かつ効果的に行動する基盤が整う。

企業の弱点を克服し、経営基盤を強化するためには、このプロセスを徹底することが不可欠である。

例①

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次