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差入保証金・支払家賃・支払手数料の基礎知識

企業が事務所や店舗などの物件を賃借する際に発生する、敷金や保証金、家賃に関連する取引を記録するために、差入保証金(資産)と支払家賃(費用)の勘定科目を使用します。

目次

差入保証金とは

定義

物件を借りる際に大家(賃貸人)に敷金や保証金を差し入れることで発生する、退去時に返還されるべき権利を管理する勘定科目です。

勘定科目: 差入保証金(資産)

差入保証金の処理例

1. 敷金や保証金を差し入れたとき

仕訳:

  • 借方: 差入保証金(資産の増加)
  • 貸方: 普通預金または現金(資産の減少)

例:
店舗を賃借する際に敷金100円を普通預金口座から振り込んだ。

  • 借方: 差入保証金 100円
  • 貸方: 普通預金 100円
借方貸方
差入保証金100普通預金100

2. 敷金や保証金が返還されたとき

仕訳:

  • 借方: 普通預金または現金(資産の増加)
  • 貸方: 差入保証金(資産の減少)

例:
賃貸借契約が終了し、敷金100円のうち修繕費20円が差し引かれ残額80円が普通預金口座に振り込まれた。

  • 借方: 普通預金 80円
  • 借方: 修繕費 20円
  • 貸方: 差入保証金 100円
借方貸方
普通預金80差入保証金100
修繕費20

支払家賃とは

定義

物件の賃貸借契約に基づき、企業が物件の使用の対価として大家に支払う家賃を管理する勘定科目です。

勘定科目: 支払家賃(費用)

支払家賃の処理例

1. 家賃を支払ったとき

仕訳:

  • 借方: 支払家賃(費用の増加)
  • 貸方: 普通預金または現金(資産の減少)

例:
店舗の1か月分の家賃100円を普通預金口座から支払った。

  • 借方: 支払家賃 100円
  • 貸方: 普通預金 100円
借方貸方
支払家賃100普通預金100

その他の関連処理

仲介手数料を支払ったとき

物件を賃借する際に不動産会社に支払う仲介手数料は、支払手数料(費用)として処理します。

仕訳:

  • 借方: 支払手数料(費用の増加)
  • 貸方: 現金または普通預金(資産の減少)

ポイント

  1. 差入保証金(資産)
    • 敷金や保証金は資産として計上し、返還時に清算処理を行います。
    • 修繕費用など差し引かれた場合は、該当する費用勘定科目で処理します。
  2. 支払家賃(費用)
    • 家賃は毎月の費用として計上し、発生時に記録します。
  3. 仲介手数料
    • 不動産契約に関連する手数料は、**支払手数料(費用)**として処理します。

まとめ

差入保証金と支払家賃は、物件の賃借に伴う重要な勘定科目です。適切に記録することで、物件に関する取引や財務状況を正確に反映できます。

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