implex1023– Author –
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自らの愛執が、自らを滅ぼす
📜 引用原文(日本語訳) 譬えば自分が堅固に作った矢でも、(誤って)乱暴に弦に番(つが)えると、その人を殺してしまうように、ここで自分の内部から現われて出た蔓草である愛執は、人々を殺すに至る。――『ダンマパダ』 第三章「愛執」より(一... -
根を断たずして、苦しみは何度でも蘇る
📜 引用原文(日本語訳) たとえ樹を伐っても、もしも頑強な根を断たなければ、樹がつねに再び成長するように、妄執(渇愛)の根源となる潜勢力を摘出しないならば、この苦しみはくりかえし現われ出る。――『ダンマパダ』 第三章「愛執」より(一六... -
飢えを断てば、苦の川は退く
📜 引用原文(日本語訳) 実に愛執が原因であり、執著は(それに縁って)流れている川である。この世では(欲の)網が茎をつねに覆うている。蔓草である饑えを全く除去したならば、この苦しみはくり返し退く。――『ダンマパダ』 第三章「愛執」より... -
執着を超え、瞬間を空しくするな
📜 引用原文(日本語訳) 神々も人間も愛執に依っていて、欲求している。その執著をなす愛執を渡ってのり超えよ。汝は瞬時も空しく過すな。時を空しく過した人々は地獄に堕ちて憂いにしずむ。――『ダンマパダ』 第三章「愛執」より(一四) 🔍... -
愛執なき者は、もはや輪廻しない
📜 引用原文(日本語訳) しかしこの世でその愛執を捨てて、移りかわる生存に対する愛執を離れたならば、その人はもはや輪しない。その人には愛執が存在しないからである。――『ダンマパダ』 第三章「愛執」より(一三) 🔍 逐語訳・語句解説... -
妄執の夜は長く、輪廻は終わらぬ
📜 引用原文(日本語訳) 男は愛執を妻として、長夜に臥す。ひそむ妄執のゆえにくり返し流転輪して、くり返し母胎に入る。このような状態、それとは異なった状態というふうに、輪のうちに行きつ戻りつする。――『ダンマパダ』 第三章「愛執」より(... -
根を掘れ、愛執を。恐れなき心は、そこから始まる
📜 引用原文(日本語訳) さあ、ここに集まったみなさんに告げます。みなさんに幸あれ。愛執を根こそぎに掘れ。(香わしい)ウシーラ根を求める人がビーラナ草を掘るように。愛執が根から掘られたら、憂いは存在しない。何の恐れがあろうか。――『ダ... -
愛欲を断てば、憂いは露のように消える
📜 引用原文(日本語訳) この世において極めて断ち難いこのうずく愛欲を断ったならば、憂いはその人から消え失せる。水の滴が葉から落ちるように。――『ダンマパダ』 第三章「愛執」より(一〇) 🔍 逐語訳・語句解説 極めて断ち難いこのう... -
愛欲を放てば、憂いは草のごとく繁る
📜 引用原文(日本語訳) この世において極めて断ち難いこのうずく愛欲のなすがままである人は、諸の憂いが増大する。雨が降ったあとにはビーラナ草がはびこるように。――『ダンマパダ』 第三章「愛執」より(九) 🔍 逐語訳・語句解説 極め... -
愛執を離れた者は、風のように自由である
📜 引用原文(日本語訳) しかしこの世において愛執を捨てて、移りかわる生存に対する愛執を離れ、愛執の消え失せた修行僧は、欲求することなく、ときほごされている。――『ダンマパダ』 第三章「愛執」より(八) 🔍 逐語訳・語句解説 愛執...