implex1023– Author –
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清らかさを身に宿す者、真の長老なり
■引用原文(日本語訳) しかし福徳と罪悪とを捨て、清らかな行ないをなし、ひととの交りを捨てて行じている人、かれこそ〈長老〉とよばれる。―『ダンマパダ』第11章 第12偈 ■逐語訳 福徳と罪悪とを捨て(pāpañca puññañca):善(福)と悪(罪)の両方の執... -
老いは智慧の証にあらず
■引用原文(日本語訳) 頭髪が白くなったからとて〈長老〉なのではない。ただ年をとっただけならば『ばかになって老いぼれた人』と言われる。―『ダンマパダ』第11章 第11偈 ■逐語訳 頭髪が白くなったからとて(na tena therā hoti):髪が白くなったからと... -
己を腐らすのは、己の悪性なり
■引用原文(日本語訳) この極めて性の悪い人は、仇敵がかれの不幸を望むとおりのことを、自分に対してなす。あたかも蔓草が沙羅の木にまといつくようなものである。―『ダンマパダ』第11章 第10偈 ■逐語訳 この極めて性の悪い人は(pāpadhammassa):性根... -
外見の清さにあらず、行いが人を決める
■引用原文(日本語訳) 袈裟を頸から纏っていても、性質が悪く、つつしみのない者が多い。かれら悪人は悪いふるまいによって死後には悪いところ(地獄)に生れる。―『ダンマパダ』第11章 第9偈 ■逐語訳 袈裟を頸から纏っていても(kesañci antarāpaṁ ābhuj... -
どの道にも苦はある、されど真理の苦は光に通ず
■引用原文(日本語訳) 出家の生活は、困難であり、それを楽しむことは難しい。(世俗の)家に住むのも、堪え難いことである。心を同じくしない人々と共に住むのも、苦しいことである。迷いの生存を重ねることは、苦しみである。―『ダンマパダ』第11章 第8... -
心を捨てず、己を導け
■引用原文(日本語訳) 修行者の行をおこなう人は、自分の心を退けるべきではない。(そうでないならば)くりかえし心が沈んでしまって、諸の(乱れた)思いのままになってしまうであろう。―『ダンマパダ』第11章 第7偈 ■逐語訳 修行者の行をおこなう人は... -
修行は、心弱き者を拒む門なり
■引用原文(日本語訳) 修行者の行ないは、知能の鈍い人間の為し難く忍び難いことである。愚鈍なる者の気落ちするような苦悩は多いのである。―『ダンマパダ』第11章 第6偈 ■逐語訳 修行者の行ないは(samaṇassa dhammo):修道者の実践(教えに従う行い)... -
正しく用いる者は、真理へと至る
■引用原文(日本語訳) 矢でも正しく捉えると、手のひらを切ることがないように、修行者の行も正しくおこなうと、ニルヴァーナの近くにある。―『ダンマパダ』第11章 第5偈 ■逐語訳 矢でも正しく捉えると(susammaṭṭhaṁ upādāya):鋭い矢であっても、正し... -
正しく行わねば、善行も刃となる
■引用原文(日本語訳) 矢でも、とらえ方を誤ると、手のひらを切るように、修行者の行も、誤っておこなうと、地獄にひきずりおろす。―『ダンマパダ』第11章 第4偈 ■逐語訳 矢でも、とらえ方を誤ると、手のひらを切るように(kaṭhinaṁ upādāya bāḷhaṁ bhind... -
行ないの芯が汚れていては、実りは来たらず
■引用原文(日本語訳) その行ないがだらしがなく、その修養が汚れていて、清らかな行ないなるものも完全に清らかでないならば、大きな果報はやって来ない。―『ダンマパダ』第11章 第3偈 ■逐語訳 行ないがだらしがなく(kusīto ca viharati):怠惰で気の...