implex1023– Author –
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スカウトは最小限に
U社の社長から相談を受けた。「某大企業からベテランの営業課長を引き抜いて、うちの営業部長にしたいと思うが、どうだろうか」という話だった。自分は即座に反対の意を示したが、U社長はどうしても彼を迎え入れたいと言う。販売に関する著書もあり、実際... -
貢献度評価と報奨
昇給の決定方法について R社を訪問した際、たまたまS常務との会話が昇給の話題に移った。S常務によれば、かつて自社でも合理的な賃金体系を目指し、人事考課制度を導入した経験があるという。しかし、その評価方法をそのまま昇給の基準に適用すると、大き... -
会社の過去の功労者に対する処遇を忘れるな
熾烈な競争を勝ち抜き、生き残りを図る企業にとって、実力のある人材を見極めて適切に抜擢し、その力を存分に発揮させることの重要性は言うまでもない。 しかし、現実にはそれが容易に実現されることは少ない。年功序列やエスカレーター式の人事制度は、無... -
不慮の災害は助けてやれ
伊勢湾台風の際、近鉄社長・佐伯勇の決断については、社長学シリーズ第九巻「新・社長の姿勢」で取り上げたが、その当時、近鉄の社員とその家族合わせて700人が甚大な被害に見舞われた。 ヨーロッパでこの報告を受けた佐伯社長は、即座に「罹災した社員の... -
第二の人生を考えてやる
サラリーマンにとって、定年は避けることのできない大きな衝撃だ。会社側としては、退職金や年金を支給すれば、それで規定上の責任は果たしたことになる。 しかし、定年を迎えた社員とその家族には、これからも生活が続く。その生活は、これまでとは全く異... -
採用面接には社長の方針を語れ
F社はもともと小規模な単店のスーパーとしてスタートした。開業当初は苦労が続いたものの、努力が実を結び業績が向上。さらなる成長を見据え、従来の縁故採用をやめ、一般募集へと切り替える決断をした。 最初の採用面接で、社長は自ら経営計画書を提示し... -
「経営計画書」こそ、社員の心に革命をもたらす
T社は従業員が1300人を超える優良企業だ。およそ8年前に初めてT社を訪問したが、それ以来久しぶりに再び足を運んだ際、社長からこんな話を聞いた。 つい最近のことだ。この地域の警察で公安を担当する人物が突然T社を訪れ、こんな話をしたという。「7〜8年... -
我社の安全を図る
企業の存続を担う最高責任者である社長は、常に存続を脅かすリスクを把握し、そのリスクを回避するための手段を講じる必要がある。 企業が直面する危険は非常に多岐にわたる。社長は、それらの危険が具体的にどのようなものであるかを把握し、どのようにチ... -
占有率はどうか
企業存続の絶対条件が占有率であることは、すでに繰り返し述べてきた。占有率に対する関心の強さは、優れた企業のトップほど顕著だ。果たして、自分が優秀な経営者としての条件を備えているかどうか、問い直してみる必要がある。 訪問する会社でよく目にす... -
年計はどうか
年計は、会社の長期的な動向を正確に把握するうえで非常に役立つツールだ。一度年計を手にした優れた経営者は、その重要性に気づき、手放せなくなると口をそろえる。 毎日異なる会社を訪問している。同じ会社を訪れるのは月に一度程度で、二カ月に一度や三...