implex1023– Author –

会社の業務は、単に縦の指令系統だけで成り立つものではない。なぜなら、仕事というものは部門間を横に流れる性質を持っているからだ。 営業部門で受注された案件は、製造部門の生産計画に組み込まれ、その計画に基づいて購買部門で必要な資材が調達される...

大型の家電量販店を訪問した際、話題が偶然にも伝票処理の話に移った。問題は、仕入先からの納品書と自社の記録の数字が一致しないケースが多いという点だった。「たった2カ月でこれだけ発生するんですよ」と言いながら、担当者はその納品書の束をわざわざ...

納品書は、取引を証明する重要な書類だ。物品の取引が行われると、所有権が売り手から買い手に移転する。その際、売り手には代金を請求する権利（債権）が、買い手には代金を支払う義務（債務）が生じる。これらの債権と債務は、支払いが完了することで消...

会社における人々、特に管理職の行動次第で業績に大きな差が生まれることは明白だ。 そうした人々に適切な行動を促すためには、経営計画書で方針や目標を明確に示し、重要事項についてはプロジェクト計画書を作成して推進することが求められる。 しかし、...

社長学シリーズ第二巻「経営計画・資金運用」篇で触れた通り、方針書の各項目ごとにプロジェクト計画書を作成し、さらにその計画書に記載された活動項目ごとに詳細なプロジェクト計画書を用意する必要性を強調している。 また、定期的なチェックが欠かせな...

一倉さん、うちでは社員に指示を徹底させることができず、困り果てている。社長である自分をピッチャーに例えるなら、投げたボールが返ってこないどころか、返ってきたと思えば全く別のボールが返されてくる始末だ。こんな状態では、いつまで経っても理想...

「俺は知らない」 D社長はこう語る。「管理職には『社長から直接聞いていないから俺は知らない』なんて言わないでほしい。社長は忙しい。誰かに指示を出したときに、それをいちいち全管理職に『こういう指示を出したから協力してほしい』なんて伝える余裕...

営業会議というものがいかに誤ったものであるかについては、このシリーズの拙著「販売戦略・市場戦略」編でも触れているので、そちらを参照してほしい。 多くの会議の実態は右記のようなものであり、有効な会議が皆無というわけではないが、それはごく少数...

社員は人間でもある。その人間と仕事、会社との関係には、社長として解決すべき課題が山積している。しかしながら、これが思うように進まないことが多い。間違いや忘却がその原因となるのだ。 この章では、これらの間違いや見落とし、盲点に注目し、それら...

H社の営業担当役員は、15年もの間、福岡営業所の所長を務めていた。その影響で、まるで体の隅々まで福岡営業所長という肩書きが染みついてしまったかのような状態だった。「福岡営業所のことなら任せてくれ」といった様子で、営業担当役員としての職務を十...