implex1023– Author –
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他を貶める眼は、自らを曇らせる
📖引用原文(日本語訳) 他人の過失を探し求め、つねに他人を見下して思う人は、卑しい性質が増大する。かれは実に真理を見ることから遠く隔っている。――『ダンマパダ』 第二七章「観察」第二節 🧩逐語訳 他人の過失を探し求め:人の欠点や... -
自らの影を見つめる者こそ、真に清らかである
📖引用原文(日本語訳) 他人の過失は見やすいけれども、自分の過失は見がたい。ひとは他人の過失を殻のように吹き散らす。しかしこの人も自分の過失は隠してしまう。狡猾な博師が不利な骰子の目をかくしてしまうように。――『ダンマパダ』 第二七章... -
最高の贈り物は、真理を語ること
📖引用原文(日本語訳) 第三一*教えを説いて与えることは、すべての贈与にまさり、教えを味わう楽しみは、すべての楽しみにまさり、忍耐の力は、すべての力にまさり、妄執をすべて滅ぼすことは、(すべての)快楽にうち勝つ。 以上、第二六章「ニ... -
心の殻を破り、生の循環を離れる
📖引用原文(日本語訳) 第三〇(自分に)ひとしい、あるいはひとしくない生れ、生存をつくり出す諸の形成力を、聖者は捨て去った。内的に瞑想を楽しみ、心を安定統一して、(自分の)覆いを破ってしまった。卵の膜を破るように。 🔍逐語解... -
相を滅して没せず――それが究極の静けさ
📖引用原文(日本語訳) 第二九これは最上の究極であり、無上の静けさの境地である。一切の相が滅びてなくなり、没することなき解脱の境地である。 🔍逐語解釈と用語の意味 表現解釈最上の究極(パラマム・サンタム)これ以上ない、最高の到... -
悟りに至り、生の矢を折る
📖引用原文(日本語訳) 第二八*さとりの究極に達し、恐れること無く、疑いが無く、後悔のわずらいの無い人は、生存の矢を断ち切った人である。これがかれの最後の身体である。 🔍逐語解釈と用語の意味 表現意味さとりの究極(=阿羅漢果)... -
形あるものを離れ、形なきものすら離れて、沈黙のなかへと還る
📖引用原文(日本語訳) 第二七そこでは月も照らさず、太陽も輝やかない。聖者はその境地についての自己の沈黙を、みずから知るがままに、かたちからも、かたち無きものからも、一切の苦しみから全く解脱する。 🔍逐語解釈と用語の意味 表現... -
五大を超え、光も闇もない静けさ
📖引用原文(日本語訳) 第二六*水も無く、地も無く、火も風も侵入しないところ、そこには白い光も輝かず、暗黒も存在しない。 🔍逐語解釈と用語の意味 表現解釈水・地・火・風古代インド哲学での「五大(地・水・火・風・空)」のうちの四... -
動かず、生ぜず、依らず――そこに終わりなき静けさがある
📖引用原文(日本語訳) 第二五*来ることも無く、行くことも無く、生ずることも無く、没することも無い。住してとどまることも無く、依拠することも無い。それが苦しみの終滅であると説かれる。 🔍逐語解釈と用語の意味 表現解釈来ることも... -
光も言葉も届かぬところに、真の静けさはある
📖引用原文(日本語訳) 二四*そこには、すでに有ったものが存在せず、虚空も無く、識別作用も無く、太陽も存在せず、月も存在しないところのその境地を、わたくしはよく知っている。 🔍逐語解釈と用語の意味 表現意味すでに有ったものが存...