implex1023– Author –
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心の汚れも浄らかさも、自らが選ぶ
■引用原文(日本語訳) 一一*みずから悪をなすならば、つねに自分が汚れる。みずから悪をなさないならば、自分が浄まる。―『ダンマパダ』より ■逐語訳 みずから悪をなすならば:自分自身の意志と行動によって悪行を行えば、 つねに自分が汚れる:その影響... -
行為は影のごとく己に従う
■引用原文(日本語訳) 一〇*人が何をしようとも、その報いが自分に起こるのを見る。善いことを行なった人は良い報いを見、悪いことを行なった人は悪い報いを見る。―『ダンマパダ』より ■逐語訳 人が何をしようとも:すべての行為は、他人に対してでも自... -
誹謗は風に投げた塵のごとく、己に返る
■引用原文(日本語訳) 九*汚れの無い人、つねに清くして咎のない人、を汚す者がいるならば、そのわざわいは、かえってその浅はかな人に戻って来る。風にさからって細い塵を投げると、(その人にもどって来る)ようなものである。―『ダンマパダ』より ■逐... -
静かにして揺るがず、悪を吹き払う風となれ
■引用原文(日本語訳) 八*かれは、心が静まり、(欲望が)止み、ゆっくりと語り、ざわざわすることなく、悪いことがらを吹き払う。風が木の葉を吹き払うように。―『ダンマパダ』より ■逐語訳 心が静まり:内面のざわつきや動揺が鎮まり、平静を保ってい... -
過ちを諫める者こそ、真の友である
■引用原文(日本語訳) 七*(自分が)悪いことをしないようにさせ、罪過を指し示し過ちを告げてくれる聡明な人に会ったならば、そのような、(自分の)過ちを制してくれる賢い人につねにつき従え。そのような人につき従うならば、善いことがあり、悪いこ... -
とらわれを捨てた心に、恐れはない
■引用原文(日本語訳) 六*心が煩悩に汚されることなく、心が縛られることなく、善悪のはからいを捨てた人には、悪い領域(=地獄)に落ちるのではないかという恐れが無い。―『ダンマパダ』より ■逐語訳 心が煩悩に汚されることなく:欲望・怒り・無知と... -
孤独にして豊かなる、真理の味を知れ
■引用原文(日本語訳) 五*孤独の味、心の安らいの味をあじわったならば、熱のような悩みも無く、罪過も無くなる、真理の喜びの味をあじわいながら。―『ダンマパダ』より ■逐語訳 孤独の味:群れから離れた静けさ、自己と対話する独りの時間の味わい。 心... -
清きものに心を向け、濁りに親しむな
■引用原文(日本語訳) 四*世間のうちにある患いを見て、汚れの無いことわりを知って、聖者は悪を楽しまない。悪人は浄らかなことを楽しまない。―『ダンマパダ』より ■逐語訳 世間のうちにある患いを見て:世俗の中にある苦しみ・迷い・争い・不浄を見つ... -
群に在りて独り、濁りの中で清きを保つ
■引用原文(日本語訳) 三*俱に行ずるときにも、つねにひとりでいて、(たまたま)他の人々と混った智者・善き人は、悪を捨て去る。乳を飲む鷺が水を捨てて(乳だけを飲む)ようなものである。―『ダンマパダ』より ■逐語訳 俱に行ずるときにも:他者と共... -
与え、律し、手放すことにこそ、真の自由がある
■引用原文(日本語訳) 二*わかち与える人には功徳が増大する。みずからを制するならば、ひとが怨みをいだくことは無い。善い人は悪を捨てる。情欲と怒りと迷妄とを捨てるが故に、煩悩の覆いをのがれる。―『ダンマパダ』より ■逐語訳 わかち与える人には...