implex1023– Author –
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事業マインドをもて
事業において最も重要なのは、社長が持つ事業に対する心構えだ。この心構えは、個人の人生観や経営理念から生まれるものであり、それが欠けている限り、事業を真に成り立たせることは難しいと言える。 事業マインドの優れた実例として、大阪市住之江区に本... -
まず現在の事業を見直せ
現在の事業が低収益や赤字に陥っている会社にとって、まずは自社の事業を見直すことが重要です。ここで挙げられている事例から、社長が新商品や拡大を考える前に既存事業を点検し、収益を改善するための実践的なアプローチについて考えます。 1. 商品構成... -
新規事業の方向を決める
「販売戦略」篇で登場した日本航空電子の沼本社長が再び姿を見せる。昭和29年、極東空軍との修理およびオーバーホール契約をなんとか取り付け、会社の基盤がようやく整った。しかし、沼本社長は立川に足繁く通いながらも、修理やオーバーホールだけでは限... -
新商品と新市場
新商品や新事業を開発する際は、「易から難へ」という原則に基づいて進めるのが効率的だ。進むべきステップを難易度の低い順に並べると、以下のようになる。 現在の市場に新しい商品を投入する。 既存の商品を持って新しい市場に進出する。 新商品を開発し... -
初めから大々的にやるな
K社は、規模の小さな不動産デベロッパーだった。石油不況の影響で業績が低迷し、売れ残った土地を抱えたまま苦境に立たされていた。K社長は、この状況を打破するために新たな事業の可能性を模索していた。 ある日、思いがけない話が舞い込んだ。内容は、驚... -
石橋を叩いて渡れ
グルメは、「世界のサンドイッチ五十五種類」というキャッチコピーのもと、サンドイッチ一筋で成功を収めている企業だ。もともとはパン製造を手がけるマルエス食品という会社だったが、事業をサンドイッチ専門に切り替えた。興味深いのは、サンドイッチ専... -
新事業を始めるにはどんな調査が必要か
新商品や新事業を立ち上げるには、必要な外部情報を収集することが欠かせない。それは、事業を始めるかどうかの判断、新事業の方針策定、販売戦略の構築といった基本的な決定に直結する重要な要素だ。さらに、価格設定やターゲット地域の選定、流通業者の... -
初めはなかなか売れない
埼玉県草加市に拠点を置くミサト株式会社は、社員数40名(昭和52年時点)に満たない小規模企業ながら、床暖房用半導体「プラヒート」を武器に、床暖房市場で圧倒的なシェアを誇る優良企業として知られる。 「超優良」と呼ぶにふさわしいのは、驚異的な高収... -
販売チャンネルを間違えると売れない
計量米びつの開発元は浜松市にある富士製作所だ。当初は金物屋の販売ルートを利用していたが、売上は微々たるもので、なかなか伸びなかった。試しに米屋の販売ルートに切り替えてみたところ、状況は一変し、売上が急激に伸び始めた。 米びつが鉄製であるこ... -
市場実験
市場実験については前に触れたが、もう少し掘り下げてみよう。B社は輸入雑貨を扱う問屋だ。この会社では、輸入予定の商品を事前に東京と大阪にある直営店舗で試験的に販売している。この結果をもとに、実際に輸入するかどうかを決める仕組みだ。そのため、...